事故撲滅を祈って。
くたびれた(笑)自分の誕生日のために、
ネットで注文した本が届きました。
『ぼくに涙はにあわない』・エフエー出版・1991年刊。
古い本なのですが、
作者の千賀康司さんが
高校時代、ラックの下敷きとなる事故で頚椎損傷、
リハビリや手術を重ねて車椅子生活まで回復、
復学して20歳で高校卒業するまでの
波乱にみちた記録です。
千賀さんの情報で検索ヒットしました。 こことこちら。
本書では青春真っ只中の日々をつづっている千賀さんも現在は40代、
結婚されてお子さんにも恵まれて幸せな家庭を築いていらっしゃるようです。
そしてもう一冊、これは図書館で借りてきました。
『松葉杖のラガーマン』・文藝春秋社刊・1989年刊
のノンフィクション。
91年ごろ、当時10代のキムタク(のお名前も、そのときは存じあげませんでしたが)
主演でドラマ化されたのをおぼえていらっしゃるかたも多いでしょうか。
お父さんが監督をつとめる静岡の高校でラグビー部に入部したご長男が
やはり試合中の事故で頚椎損傷
から治療と必死のリハビリを経て松葉杖歩行できるまでになり、
ブランクを経てラグビー強豪として知られる大学に入学、
ラグビー部のマネージャーをつとめるまでになる成長記。
本が出版された時期も近いのですが、
『松葉杖の・・・』でとりあげられた主人公の白井宏樹さん
(のちに教職につかれたそうです)
が同じ怪我で入院中の千賀さんを励ますために見舞いに訪れた
記述が『ぼくに涙は・・・』本文に出てきます。
・・・せんえつながら、
読後感の感動とはわけて考えさせられること、
20年以上前から、またそれ以後も現在まで、
連綿と
生命や身体麻痺にかかわる
頚椎の事故がたえないこと、憂慮せざるをえません。
特に学生のアマチュアスポーツ、
建前上は体育の延長で行われているクラブ活動においては、
「不運だった」ですませてはいけない、
「不幸をのりこえて感動してめでたしめでたし」でよしとするべきでない、
本来起こってはならない事だと思います。
あらゆる医療チームとのネットワークはもちろんですが、
コーチング・スタッフはむろんのこと、
理想をいうなら部員全員に、専門家による事故予防
のレクチャーおよび指導はあってほしいですね。
多少の怪我はやむをえないにせよ、
治らない怪我は絶対に無くなってほしい、
心より願います。
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