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2014年4月10日 (木)

ホームメイドのケーキ。

今年も、大学の少林寺拳法部の新歓コンパが円山公園で開催されました。

娘が持参するてづくりお菓子、ほそぼそと後方支援(笑)を。

バナナケーキ.jpg

クッキーだったりケーキだったり、ごく素朴な焼き菓子。

食欲旺盛(笑)な大学生の若い人たちに、たべもののさしいれはなんでもよろこんでもらえます

紅茶ケーキ.jpg

家事生活評論家の町田貞子先生

こよなく尊敬して愛読させていただいているのですが
(実践はまるでできない、だめな私)

町田先生の著書『続 暮し上手の家事ノート』(知的生きかた文庫・三笠書房刊)

120ページにこんな記述があります。

・・・ケーキを切る段になると、いつも私は殺気を感じたものです。
五人の子どもたちはケーキから目をはなさずに、かたずをのんで見守っています。
なかには分度器を手にしている子もいます。

切り方に大小ができたら大問題です。私は紙に円を描いて、包丁の入れ方の練習をしました。
子どもに平等にしてやりたい一心からです。
それがいつのまにか外部にもれて、集会などで奇数に切る場合はいつも、私にお声がかかります。

・・・名著なのですが、
だめ主婦の私(笑)はどうもこの部分だけは相容れません

良く言えば理知的なのでしょうが、
わが子が公平を期して分度器まで持ち出したら、私なら

「そんなみっともないことはやめろ

とわめいてしまいそうです。

幼稚園のおたのしみ会やこども会などの公的な集まりなら、
徹底した平等主義もたいせつでしょうが、

もっとも安らげる場所であるべき家庭で
たかだかケーキで殺気とは、どんな美味しいケーキでもたべる気がうせそう・・・

五人お子さんがいれば、いちばん上と下では思春期と乳幼児くらい
開きがあるだろうに、同量にきっちり分ける
のはむしろ「悪平等」にならないかな?・・・
(だれかのお誕生日なら、主役の子に多めに分配してもいいかも)

ただ、これこそ「時代の相違」であって、
現代の感覚でおしはかるのがまちがいなのでしょう。

戦中戦後の物資欠乏時代、
飽食の恵まれた現在と異なり
甘いものを口にするのは文字通り「至福のとき」だったのでしょう。

そして育ち盛りのこどもたちに
すこしでも美味しく滋養のあるものを公平に分け与えたい、
お母さんの切ない気持ちに心うたれます。

昭和のお母さんたちが
敗戦後の厳しい現実のなかで一生懸命こどもを育てていた
たぶん同時期、

中原淳一先生が
『少女の友』や『ひまわり』『それいゆ』
誌上で発表したお菓子のレシピ
(『中原淳一の幸せな食卓』・集英社文庫)。

中原淳一の幸せな食卓1.jpg

戦後まもない
昭和23年の初出、
その卓抜なセンスに驚嘆します。

中原淳一の幸せな食卓2.jpg

てづくりの
エンジェルフードケーキ(いまのシフォンケーキ?)やクッキー
を実際に召し上がっていた家庭
当時どれだけあったのでしょうか。

あるいはどんな過酷な状況であっても
夢多き乙女たちに
うつくしいものにあこがれる心の豊かさ
をもちつづけてほしいという
中原淳一先生の願いがこめられているのでしょうか。

ともかく
中原淳一先生のレシピも
町田貞子先生のてづくりケーキも
格別に美味しかったにちがいありませんね


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