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2015年5月

2015年5月28日 (木)

今井雅之さん。

すてきな俳優さんでした。

まだまだお若いのに、志半ばでの他界は惜しまれてなりません。

ライフワークともいえる『THE WINDS OF GOD』、

どれほど舞台に戻りたかったか、

ご心境、察するに余りあります。

人生80年越えの現代、

他の多くの難問と同じく、がん完治できる時代到来を望みます。

chirann7.JPG

・・・残念ながら舞台の『THE WINDS OF GOD』は
観たことないのですが
95年の映画版は(レンタルDVDで)みました。

良作ですが、おりわるく、
一緒にレンタルして観たのが
村山三男監督の大映『あヽ零戦
だったので・・・
比較にもならないほど(失礼)かすんでみえたのは否めませんでした。

今観賞すれば、またまったくちがう印象うけるかもしれません。

名作『THE WINDS OF GOD』は
ほかの数々の舞台劇と同じく
ずっと上演つづけてほしいですね。

奇しくも、『あヽ零戦』はじめ大映の戦争青春映画に数多く出演した
映画スター・本郷功次郎さん
の息子さんが『THE WINDS OF GOD』
の常連キャストのおひとり、

今井さんの遺志をついで、いっそうのご活躍を期待しています。

ご冥福を祈ります。


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2015年5月25日 (月)

脱力(苦笑)。

20150525153907.jpg

本日大安

息子の前期授業料納入して、ほっ。

しかし。高いよー(笑)(泣)。

いちおう、文理両道実験的な学部で、
実習が多くかかるらしく
学費もまず、理系学部なみ

どっとつかれました(銀行いっただけで、なにもしてないけど)。

がんばって、勉強してくれますように
(のぞみうすだけど・・・)。


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2015年5月22日 (金)

びっくり。

今朝、ニュースの延長でなんとなくTVをつけっぱなしにしていたら、
びっくりした話題。

「がん患者支援」のはずが…寄付金220億円を私的に流用

がん支援の寄付金220億円 豪華クルーズ私的流用か

200億円集めた慈善団体、支援に金使わず 米

がん支援の寄付金220億円 豪華クルーズ私的流用か

アメリカで、がん患者の支援を名目に集めた寄付金約220億円を豪華クルーズの支払いなど私的に流用していたとして、4つの慈善団体が摘発されました。

 連邦取引委員会に摘発されたのは「アメリカがん基金」など4つの団体です。このうち2つの団体はジェームズ・レイノルズ代表がトップを務め、残りの2つの団体もそれぞれ息子と元妻が代表を務めていました。レイノルズ代表らは2008年から4年にわたって、約225億円の寄付金を集めました。連邦取引委員会は、集めた寄付金の97%、約220億円をレイノルズ代表らが私的に流用し、フィットネスクラブや出会い系サイトの会費、豪華クルーズなどの支払いに充てたと指摘しました。各団体の代表には多額の罰金が科せられる見通しですが、レイノルズ代表は争う構えです。

(C) CABLE NEWS NETWORK 2015

アメリカでは寄付を募るとき、
コールセンターから膨大な電話依頼をして、
「困っている人の役に立つなら」
ということで寄付してくれるかたの大部分が
定年退職したくらいの年配の世代なのだそうです。

報道が事実ならば非道きわまりないけれども、
このスケールに圧倒されてしまいます

まさに「錬金術」

お金は人を変える
・・・のではなくて、はじめからそれが目的だったような印象うけますね。

225億円集めて
一族の私的流用がうち97パーセント、

(想像つかない額なので、賭博とかに消費されてなければいいですけど
なんにつかったにせよ、善意で寄付してくれた方々にとって許せないことに変わりないでしょう。)

実際に患者支援にまわされたのがわずか3パーセント
(それだって、一般人は生涯拝めないほどの大金ですが)
とは。

『寄付』『募金』という制度じたい
の是非をゆるがしかねませんね。

ある意味、現代の一側面を強調するかのような事件。

連邦取引委員会、FBIには徹底的に真相究明していただきたいものです。

電話でてがるに募金
というシステム、規模はちがえど
どうしてもオーバーラップしてしまいます

気をつけよう、「甘い言葉」と「ドラえもん基金」

当たりますように.jpg

画像は、有名な大阪駅前第4ビル・宝くじ特設売り場のディスプレー
(これでほぼ6~7億円?)。

観ただけでおそれおおくて天罰がくだるんじゃないかとおびえる、
小心な貧乏人の私・・・。

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2015年5月17日 (日)

春や昔の 春ならぬ

関西大学2.jpg

ひさしぶりの出身校です。

卒業してはや4半世紀(笑)、

学舎もすっかりリニューアルされ区画整理されて
まるで見知らぬテリトリーです。

本日訪問したのは、なんのことはなくて(笑)、

息子の学部の教育懇談会。

大学の門をくぐってから、目的の校舎にたどりつくまで
かなり距離があり、それだけでどっと(笑)疲れました。

トシはとりたくないものです。

今回の懇談会の要点をまとめると、

学生の親に望まれる姿勢、

・見守る

・相談相手になる
(ただし、口は出さない)

・(就活の)交通費は援助してあげてほしい


・・・どれも当然といえば当然なのですが、
やはり、「あたりまえ」なことを継続してゆくのが、なかなか(たいそう)むずかしい。

と、反省しきりです

おはずかしいですが、懇談会が終わり門をあとにするときほっとしたのは事実、

ご両親で出席なさっているご家庭も相当数あり、
(下宿しているお子さんの親御さまなら遠方からいらっしゃっているかも)

今度来るときは
お父さんといっしょに来たいのですが
(彼も卒業生)、
めんどくさがってこないでしょうね

関西大学1.jpg

奇しくも同じ日、

お父さんは大学の後輩くん(プロ格闘家)の興行のお手伝い、
息子はかりだされてビラくばり

いい試合で盛況だったようで、まずはよかったです

学校のたたずまいだけでなく、
駅から大学までの街並みも、
当然ながら昔とは一変。

私どもの在学中から、変わらず残っている飲食店は
モスバーガーと餃子の王将くらいでしょうか。

なんとなく、在原業平の詠んだ歌の心境ですね。

月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ 我が身ひとつは もとの身にして


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2015年5月10日 (日)

花園伝説~MBS

花園第2グラウンド.JPG

本日深夜(正確には11日未明)1:30から

毎日放送の花園ラグビー場特番が放映、

番組中には常翔学園主将・金澤功貴くん特集も組まれるそうです。

録画セットして楽しみにしたいです。

花園伝説~永遠に熱く~

花園伝説


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2015年5月 9日 (土)

まっすぐ縫う・シルクのストール。

指でつまむとさらさらと流れるような肌ざわり、
うつくしいドレープになる繊維の女王・シルク。

その滑らかさゆえに、縫いずれやすくアイロンの折り目がつけにくく(笑)、
しろうとのソーイングはなかなか難しい。
・・・ので、良い素材ほどシンプルなデザインが向いているのかもしれません
(と、いいわけ(笑))。

55センチ×150センチの長方形を裁断して
縫い代を三つ折りしただけの、直線縫いの基本みたいにかんたんなストール。
上下左右、対になるようにボタンとボタンホールがわりの丸ゴムがついています。
丸ゴムは100均でヘアゴム用を購入。

ひろげるとこんな感じ。のれんみたい?

3wayストール1.jpg

そのまま結べば、マフラーふう。

3wayストール4.jpg

ボタンをとめれば、輪になってスヌード。

3wayストール2.jpg

長辺のボタンを平行にとめて両腕を通すとマーガレットボレロに。

3wayストール3.jpg

おしゃれに、
暑い時期の冷房対策にも。

主成分がアミノ酸のシルクは、肌になじみやすく心地よいだけでなく
紫外線や冷え、蒸れを防ぐので健康や美容にも優秀だといいます。

シルクのスカーフを首にまくと
くも膜下出血の予防にもなるそうで。

四角いのでたためばハンドバッグに、外出先の携行も◎。

・・・と、無い知恵で後付けしながら、
義母に「母の日」のプレゼント用に、てづくりしました。

作り方はブティック社の『まっすぐ縫いの布こもの』を参照しました。

これと似た用途で、クライ・ムキ先生の
クライ・ムキのリラックスウェア
に、スウェットのストールの作り方が載っています。

こちらは寒い時期仕様ですが、
自分なりの使いごこちのよさも考えながら、ぜひ作ってみたいです。

使用したシルクのプリント地。

うちわに花、貝をあしらったおもしろい模様。
アールヌーボーのジャポニスムふうでしょうか。

3wayストール・プリント1.jpg

こちらはアラベスク(唐草模様)調。
一瞬「ペーズリーかな」
と思いましたが、曲線で花と葉をデザインしたみたいです。

3wayストール・プリント2.jpg

どちらも、スカーフとかでよくみかける感じの柄、

いつかシルクでオーソドックスなシャツブラウスを縫ってみたい
のですが・・・道ははるか遠い??

母の日に、ひごろの感謝をこめて。


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2015年5月 7日 (木)

『少年倶楽部』以前。

『少年』と『少年世界』.jpg

明治時代の少年誌、

明治38年(1905)年2月発行の時事新報社刊『少年』
と、
明治28年(1895)年2月発行の博文館刊『少年世界』。

『少年世界』の口絵。
時あたかも日清戦争たけなわ。

『少年世界』1.jpg

『少年世界』本文より。

銅版画の流麗で緻密な挿絵、トランプの手品などハイカラですね。
『少年世界』2.jpg

こちらは10年後の『少年』から。
『雪の朝』、
風雪に耐えて
できるかぎり着込んだ子供たちの登校風景でしょうか。
『少年』3.jpg

石版画のやわらかい色調、
画はむしろあたたかい印象ですが
暖房のなかった当時、実際はたいへんだったことでしょう

『少年』には有名な『三匹のくま』が紹介されています。
『少年』1.jpg

挿絵も内容もハイカラでどことなくバタくさく(笑)感じるのは
日英同盟の影響?

ユーモラスなコマ絵(ひとこまマンガ?)。
『少年』2.jpg

・・・説明はいりませんね。
その気持ち、わかるわかる

こちらは同年、明治38(1905)年8月発行の金港堂刊『少年界』。

『少年界』.jpg

洋装の男の子がまたがる自転車の両車輪に世界地図が入っている、

和魂洋才、富国強兵、
西洋列強に伍して大国たらんと奮闘する明治の高揚感・・・
でしょうか。

『少年界』みひらき。
『少年界』2.jpg

『少年界』より。

『少年界』1.jpg

りりしい明治の尋常小学生。
全員が着物に袴ですね。

あらためて、当時の児童向け出版物、
編集部の意識の高さに驚かされます。

子供だましなどではさらさらなく、
執筆者も画家も心血そそいで名作を書いていらっしゃる、
尊敬に頭の下がる思い。

・・・ただし気になるのは、このような各社競合した
ハイレベルな雑誌を講読できる子が実際にどれだけいたかということ。

一部の恵まれた階層に属する子をのぞき、
子供たちの環境がひじょうに苛酷だった当時、

向学心があっても貧しくて進学できない
小説『路傍の石』の悲劇、
それ以前に貧しい農村では小学校にもいけない子も少なくなかった、

口減らしに里子や奉公にでたり、
郭に売られる女の子、
21世紀現在も途上国で問題視される過酷な児童就労が身近にあった時代。

現実が現実だけに、
むしろいっそう執筆陣の意識が高く、
けなげに一生懸命生きる
子供たちに夢や希望、たかい理想をもってほしい
と意欲的になった側面もあるのでしょうか。

・・・ほかならぬ『路傍の石』中に、

「・・・かれらのなかで『少年世界』をとっているのは道雄だけだった」
の一節があり、

家が裕福で雑誌が購読できる子は小学校のクラスでひとりかふたり
(旧制中学や女学校に進学できる割合とほぼイコール?)、
あとはみんなでまわし読みしたのでしょうか。

1905年、日露戦争がようやくおわった年。

そして戦前の少年雑誌の金字塔
として一時代を築いた『少年倶楽部』が創刊されたのが
大正3(1914)年、
この9年後ですね。

こちらのすばらしいサイトも、ぜひごらんください。


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2015年5月 6日 (水)

『世界少年』の森田ひさし画伯。

大正から昭和戦前(たぶん戦後も?)
に活躍した幻の画家・森田久

『世界少年』誌上にも、そのはなばなしい活躍の一端が
かいまみれて、うれしかったです。

申し遅れましたが、大正9(1920)年7月号の表紙『蛸壺(たこつぼ)』
も、森田ひさし画。

世界少年・大正9年7月号.jpg

同じ出版社系列で『子供の科学』が創刊されたのは
これから4年後の大正13(1924)年、

有名な『少年科学探偵』の挿絵をはじめ
森田久が『子供の科学』でも活躍したことは想像にかたくありません。

小酒井不木も、『少年科学探偵』序文で森田への敬意を述べておられます。

『少年科学探偵』の初版本、いつかみたいなあ

探偵小説の、鋭利な挿絵。

世界少年・大正10年1月号2・森田久.jpg

やはりどことなく見覚えがあるかのような懐かしさ。

私のカンにくるいがなければ(これはわれながらひじょうにあやしい)、
昭和戦後も、児童向け大人向けとわず、挿絵・イラストで
大いに活躍なさっているかたではないでしょうか。

世界少年・大正10年1月号3・森田久.dib

うってかわって、ユーモラスなマンガ。

世界少年・大正10年1月号4・森田久.jpg

大正年間にスキーを楽しむとは、なかなかハイカラ

世界少年・大正10年2月号・森田久.jpg

こちらは、子供の落語ふう。

高原の夕
と題された口絵。

世界少年・大正10年2月号・森田久口絵.jpg

右上に「ひさし」と記された細長い署名が、
こちらの美人画の署名と似ています。

女性や少女向けの本や雑誌では、
またそれにふさわしい
美しい絵をたくさんこなされたのでしょう。

時代にうもれて
現代は知る人の少ない
閨秀の画家や文人、少なくないのでしょうね。

もっと見つけられるといいな。


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2015年5月 5日 (火)

『世界少年』大正の少年雑誌。

大正時代の『少年倶楽部』がほしくて
古書市とみるとほっつき歩いていますが、
まだめぐりあう機会を得ません
(みつかっても、あまりに高価だとこれまた買えませんが(笑)(泣))。

今回、四天王寺の古書即売会で発掘したのは
新光社刊の『世界少年』。

新光社は現在の誠文堂新光社の前身、
現在も発売中の『子供の科学』創刊は大正13年、その少し以前。
くわしくは、こちら

大正9(1920)年7月号。

世界少年・大正9年7月号.jpg

大正10年1月号・2月号。

世界少年・大正10年.jpg

当時、人気・売り上げともにトップだったのが
実業之日本社の『日本少年』、

大日本雄弁会講談社の『少年倶楽部』はすでにメジャーな地位を確立
していたとはいえ、少年誌のトップ独走・全盛をきわめるのは
やはり昭和戦前になってからのようです。

世界少年・大正9年7月号2.jpg

大正デモクラシーのなか
自由な表現を希求する新たな才能がつぎつぎ現れて
創刊された多くの雑誌が売り上げを競っていた時期、

世界少年・大正9年7月号3.jpg

本誌も同じく、
小学校高学年から中学1,2年あたりの
児童・生徒対象の人気雑誌だったのでしょう。

世界少年・大正10年2月号2.jpg

看板作家のおひとりだったと目される『藤波美登里』。

ネットで検索しても何も出てこないので
残念ながら来歴はわかりません。

男性か女性かもわかりませんが
筆名ややさしい文体から、うら若き女性を連想します。

感傷的ともいえるたおやかでどこか寂しげな文章と内容、
しかしその文面にはめぐまれない人々の境遇(貧しい子や親のない子)
への思いやり、共感と同情がこめられている。

やはり、若い女性の作家でしょうか。

・・・女学校時代から詩や文に親しみ、やがて雑誌に投稿するようになり、
採用の期待に胸ふるわせながら出版社にむかう
うら若き文学乙女・・・

と、勝手に連想してしまいました

水野葉舟も執筆。ピーターラビットふう?

世界少年・大正9年7月号1.jpg

挿絵画家不詳ながら、『鳥獣戯画』をシャープにしたような描線が素敵
水野葉舟はこの2、3年後、同誌上でお得意の怪奇心霊物を発表して人気をあつめたようです。

編集者がおしのびで説話の主人公を訪ねる設定の、
ユーモラスなよみもの。

世界少年・大正10年1月号5.jpg

おそろしげな大江山酒呑童子は記者に葉巻をすすめながら、
記者のすすめた砂糖豆(甘納豆?)にふるえあがり
(節分の豆まきにひっかけてある?)、

世界少年・大正10年2月号1.dib

白い髭の好々爺、浦島太郎は商魂たくましく
「竜宮の絵葉書セット」を強引に記者に売りつけて記者をへこませる

江戸の偽作、滑稽本の流れをくみ、
たどりつく先は現在のギャグマンガでしょうか

なつかしいのに、どこか新しく、時代を経ても
変わらないのは「人々の気持ち、思い、人の心」。


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2015年5月 4日 (月)

昔も今も。

昭和12(1937)年『主婦之友』新年号付録の
『花嫁さん全集』。

B6サイズの小判ながら分厚いずっしりした本です。

主婦之友・昭和12年新年号付録.jpg

ざっと80年前の、新婚生活マニュアル。

花嫁衣裳の髪の結い方や着付けにはじまり、
式場(神前式)の作法、新婚旅行、
その後の生活
(結婚に関する法律、保健・衛生知識、親戚づきあい、夫や妻の交友、
家庭経済、家事のきりまわし方、夫の操縦法まで)
なんでも書いてあります。

夜具(ふとん)一式の作り方。

主婦之友・昭和12年新年号付録4.jpg

ふとんやねまき、ゆかたや丹前(旦那さんのも)
は購入するのではなく「つくる」んですね!
(地方の名家などでは、娘さんのお嫁入りじたくで
お母さんや姉妹全員が協力してひと揃い縫いあげたのかも)

都市部には大きなデパートや商店があり
実際には買いそろえたかたも少なくなかっただろうと思いますが、

現在あたりまえに使用している家電製品
(冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジ)
がまだなかった当時、家事の労力はくらべものにならないほど
たいへんだったろうと察します。


「家運を開く家庭の持ち方」

お掃除上手の花嫁ならきっと家運を開くべし

塵芥(ごみ)箱や便所を清潔にする花嫁は必ず一家を繁盛さすべし

履物(はきもの)をきちんとしておく花嫁は一家繁盛の主婦となるべし

神棚や仏壇を綺麗にする花嫁は一家をきっと繁盛さすべし
主婦之友・昭和12年新年号付録6.jpg

現代でもあなどれない教え。
そうじがゆきとどいて家が清潔なことはたしなみ
というよりさらに家運の隆盛になる

・・・ただ、わが身をはじるばかり
(さあ、そうじしなくちゃ)。

夫婦仲のよい円満な家庭はお料理上手の家に限る

一日忙しく働いて疲れて帰ってきて、
ぜいたくでなくても美味しいてづくりの料理で迎えられる、
ご主人にとってこれほどのよろこびはない・・・

主婦之友・昭和12年新年号付録1.jpg

不変の真理だなあ。

共働きの多い現在はなかなかこういかないかもしれませんが、
(ご飯のしたくも、当番制になるかも)

いちばんたいせつなことは、じつはごくごく単純なこと
(だけど、単純であたりまえなことを、継続していくのがむずかしい)
かもしれません。

新婚生活のやりくりのすすめ。

「天引き貯金をなさいませ」
「ボーナスなどの特別収入も、決してあてにしないで貯蓄に心がけること。
ボーナス景気で、御主人様をお供に思いきり買い物をするようなことは、
よく漫画の材料になるけれど、堅実な予算生活の家庭には禁物のこと」
「花嫁時代は準備建設の時代です


主婦之友・昭和12年新年号付録7.jpg

・・・これも、即、現代に通じるおしえです。
1920~30年代は給与生活者、
サラリーマン世帯が確立した時代でしょうか。

また、なかなかひとに聞けない言えないようなこと、
防犯や思わぬ苦境に陥らないための心得、

主婦之友・昭和12年新年号付録2.jpg

・・・昭和後期になってからも、マンガの「サザエさん」や「おばけのQ太郎」
に登場する押し売りはコミカルですが、
現実にはとてもとても・・・

「・・・コレを買わないと家族に不幸があります」
とかいわれると後味わるく、しまつにおえません

たちのわるいものは枚挙にいとまなく・・・

現在よく話題になる消費者金融トラブル、
いまに始まったことでなく、
昔から連綿とつづいていることに、いまさら驚かされます。

主婦之友・昭和12年新年号付録3.jpg

昭和初期の大恐慌はあったものの
産業が発達し技術革新、
都市型生活を謳歌する人口がふえて
情報のるつぼから
さまざまな誘惑に手をとられ足をひっぱられ・・・

なんだか現代に、とても似ているような・・・。
なつかしくも既視感あり

「人の心」「根本的にたいせつなこと」
の不変のみならず、どこか危うい惨禍すれすれに、つねに岐路にたたされているような
繁栄のかげに不安あり?

繁栄がつづくにこしたことはありませんが、
激変する時代、
ふだんの(べんりで安全な)生活に感謝して
現状を省みるのも、ときには必要に思います。

往年の花嫁さんたち、
家庭を支えつづけた女性たちに、敬礼。


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2015年5月 3日 (日)

日本帝国軍人の花嫁になったパリジェンヌ。

明治39(1906)年発行の『女学世界』をめくっていたら、
美しい女性の肖像写真をみつけました。

伊東義五郎夫人.jpg

伊東中将夫人マリーフラパーズ。

伊東中将とは伊東義五郎海軍中将、ウィキペディアによれば
この掲載の翌年1907年に男爵に列せられた明治のセレブリティー。
武者小路実篤氏は縁戚にあたるそうです。
夫人に関しては簡潔に、
妻 伊東満里子 テオドール・フラパース(フランス海軍軍人)の娘、フランス名マリ・ルイーズ・フラパース
とあるのみ。

明治時代の帝国軍人が、西洋人女性と結婚
とは、意外に感じましたが、
なんとなく明治は保守頑迷で国粋主義にこりかたまった時代
のように思い込んでいるのですが、
明治維新の大転換がありそれまでの伝統価値観が覆された
まさしく『ご一新』の激動期、
あんがいリベラルでフレキシブルだったのかもしれません。

外務大臣井上馨卿にしてからが、
西洋列強に匹敵する国力増強のために、
日本人と西洋人の混血策をおしすすめて『新しい日本人』
をつくろうと一時期本気でもくろんでおられたそうです。

明治の国際結婚といえば、民間では
ラフカディオ・ハーンやイタリア人画家と結婚して夫君の国にわたったラグーザ玉、
日本人女性の印象が強いのですが
陸奥宗光のご長男がイギリス人のエセル夫人と結婚されていますね。

NHK朝ドラ『マッサン』で、竹鶴リタさんをモデルにしたヒロイン・エリー
に扮したシャーロットさんの好演は記憶に新しいのですが、
19世紀末や20世紀初頭、
とくに欧米人にとっては未開な極東の国ニッポンに、
海をこえて嫁いだ女性たちの苦労や努力はなみなみならぬものがあったであろうと思います。

少女マンガの名作『はいからさんが通る』
で、読者のハートをつかんだ
日独ハーフで金髪碧眼の美青年の少尉、

当時は
(だってマンガだもん、実際にハーフの日本軍人なんていたわけがないよ)
と子どもながらに思っていましたが、

このマリー夫人、

そして太平洋戦争中に活躍した『青い眼のサムライ』来栖良さん
というかたの実在を知って、

あながち絵空事ともいいきれない・・・
と、逆にわくわくしてきました

『女学世界』本文では、

夫人マリー、フラパーズは仏国巴里に生まれ、今より十七年前妙齢十八歳の身を以て八重の汐路を渡り、
遥遥と今の海軍中将伊東義五郎氏に来嫁されました。
人と為り優雅誠実、良人と琴必(きんひつ)頗(すこぶ)る相和し、
四女一男を挙げられたので、家庭教育の健全精到なるは申すまでも無く、
・・・・・
夫人は婚家の初めより我邦(わがくに)夫人に親交を求めらるること熱心で、
特に赤十字社、愛国婦人会などの会務には一身をささげて働かれつつあり、
実に彼国(かのくに)の長所と我国(わがくに)の美質を兼備せられた御方と申して
宜しいのでございます。・・・・
・・・・・

扉を推開(おしひら)いて出で迎われたる夫人は、
中肉にして丈高く愛のこもれる明眸、威の備われる秀眉、締まった口元など、
希臘(ぎりしゃ)の女神像を其の儘と思わるる風姿、
房々とした金髪でなく眞髪(しんぱつ)(想像するに、ブルネット?)
は薔薇の如き双頬を引き立たせるので、紫紺色ビロードの洋服長裳をサラリと引かれ、
靴音徐(しづ)かに歩み寄られし御物腰は、天の使かと存じられたのです。
夫人の日本語は極上品で、淀みなく訛りなくスラスラして居る上に、
表情を惜しまぬ真率な話調で・・・


お世辞もあるかもしれませんが、
ルノワールが描いた名画のように美しいひとだったのでしょう

伊東義五郎は叙爵、貴族院議員と栄達の出世街道を歩みますが、
マリーさんの実人生はどうだったのか、
ご夫婦仲良く幸せな一生を歩まれたのであれかしと祈ります。

愛妻を労わり尽くし生涯かけて幸福にする、これぞあらまほしき日本男児の本懐なり


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2015年5月 2日 (土)

明治・大正・女性の輝き。

今回の古書即売会の、収穫(笑)。

明治大正の雑誌.jpg

明治39(1906)年1月発行の
女学世界』と
大正12(1923)年11月発行の
編物之新粋』(なんと、和とじ本)。

『女学世界』は和英対訳や
西洋料理のレシピ
(ビーフカツレツ、カスダード、スクラムブルドエッグズなどなど)
も載っていて、なかなかハイカラ

女学世界本文1.jpg

同じ版元(博文館)の『少年世界』で活躍した巌谷小波の正月随筆。

女学世界本文.jpg

イラストに「満州軍司令部の歓迎
とあります。

日露戦争がおわってまもない翌年のお正月、国威高揚の気風があったでしょうか。

17年後の『編物之新粋』編物研究会編纂。

和とじの古めかしい表紙に似ず、
内容は舶来わたり(笑)最新のハイカラモード

おそらくアメリカの本の邦訳
・・・というより、製図の段数目数は、
日本人の平均にあわせて調整されているかもしれません。

愛らしい女児服。
20150503055325.jpg

女学生向けの「スエタースカーフ」(スカーフ付きセーターというより、ボレロふうカーディガン?)、
21世紀現在、手あみで流行している『はおりもの』
に先駆けたような、おしゃれ

女学生スエータースカーフ.jpg

編み方が・・・

第一段 表編9目、裏編1目を繰り返します
第二段 表編2目、裏編8目を繰り返します


・・・こういう感じで、ぜんぶ文章でかいてあるので非常にとっつきにくい

まず製図ノートに全体図をかいてみないことには、
私にはとうてい復元できそうにありません。

日本工業規格で
現在のあみものの記号がさだめられたのは
昭和26(1951)年、それより4半世紀昔の発刊

もっとも、「なれ」の問題で、見慣れていると文章のほうがわかりやすいのかもしれず
(現代も英文のニット本は基本的に文章の解説ですね)、

それでも昭和戦前には、すでに模様編みの図示が登場します。

最新流行のおしゃれを取り入れたのは、やはり都市部の富裕層の女性たちから
だったでしょうか。

現在よりシンプルですが
便利な家電やハイテクもなくずっと過酷だった時代、
それでもさまざまな情報をもりこんだ読み物はよろこばれ、
新しい服飾(ファッション)やそのつくりかた装い方は女性たちの夢をかきたてたのでしょう。


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2015年5月 1日 (金)

5月1日発売。

20141222141526.jpg

買ってしまいました。ムーミンの切手

20150503054212 (1).jpg

ムーミンファンの息子(19歳、大学生)に

「怖い都市伝説きいたよ
ムーミンは、ムーミントロールっていう
フィンランドの妖精と思われてるけど、

じつはほんとうは『カバ』なんだって!!」


・・・といったら、しらーっとして

「それ怖いか? みりゃわかるじゃねえか」

・・・彼は高校時代、NHKの衛星放送で放映されていた
1990年版の「楽しいムーミン一家」のアニメを毎週録画して
やいたDVDに「カバ1」から「カバ14」まで大書しておりましたが・・・

20141222141601.jpg

・・・ムーミンファンの皆さま、ごめんなさい。


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