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2015年6月 9日 (火)

オリジナルとアレンジ。

水野葉舟翻訳で検索してみると

狐の紺太』がでてきました。

原作のバーケスと表示されるのはアメリカの動物児童文学の第一人者、ソーントン・バージェス。

日本で最初の抄訳らしいです。

のち、金の星社から『バージェス アニマル・ブックス』シリーズ
として刊行され、大好評でロングセラー、

バージェス動物物語.jpg

私どもの年代(笑)にはなつかしい

アニメ『山ねずみロッキーチャック

の原作といったほうが通じやすいかも。

点と線をつなげると、意外なつながりが面白いですね。

バージェスさんが最初の動物童話を出版したのが1910年、
1965年に91歳でお亡くなりになるまでお話を書き続けたとのことで、

戦前のダイジェスト版初邦訳『狐の紺太』の出版が1932年、

それに先んじる10年以上前の1920(大正9)年、
『世界少年』誌上に
その抄訳の一部が『紺太の冒険』タイトルで連載で載っています。

世界少年・大正9年7月号.jpg

つまり戦前から、海外児童文学の翻訳がほぼリアルタイムで
日本の子どもたちに届けられていたことになりますね。ちょっとすごい

1931年発表されたケストナーの名作『点子ちゃんとアントン』も、
プライベートでもケストナーと親しかった
高橋健二先生の名訳が、1936年にすでに出版されていました。

著作権法の概念が
あまり云々されなかったのか、
現在の眼でみると
日本人作家の「オリジナル」か
「ダイジェスト翻訳」かあるいは「パクリ」なのか
判断のわかれる作品が、
『少年倶楽部』でも無数にみられますが(^^;)・・・。

1920年『世界少年』掲載の『紺太の冒険』より。

世界少年・大正9年7月号1.jpg

1972年『子ぎつねレッドの大しっぱい』
の、同じ場面。

バージェス動物物語2.jpg

1969年『うずらのボブのぼうけん』から刊行はじまった
全20巻のバージェスアニマル・ブックス、なぜか
各巻ごとに翻訳者もイラストレーターもばらばらですが・・・
ご存命ならば、水野葉舟氏も手がけられたでしょうか。

バージェス動物物語1.jpg

ここから展開されるのが「ロッキーチャック」?
イメージの変化に、びっくりします

1932年の『狐の紺太』もよんでみたいなあ。


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