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2016年4月27日 (水)

ゆずのマドレーヌ。

20160419091852.jpg

ゆずの木に残ったゆずの実をつみとり、
すりおろした皮と果汁をレモン代わりに、わが家でやくマドレーヌ。

なにはなくとも(笑)無添加、無農薬。

マルセル・プルーストさんは
午後の熱い紅茶にプチ・マドレエヌのかけらをひたして

芳しく味わったときに、

『失われた過去』の記憶がつぎつぎ呼び戻されて

大作執筆のきっかけになったといいますが、

実父は

「『失われたとき』なんて、よみがえってきてほしくないね

あたしの『失われた過去』は、

貧しい貧しい田舎でひときわまずしく育ったどんぞこの窮乏とか

勤労奉仕で造船工場に動員とか

戦後の欠乏とか

ろくでもないことばかりで・・・」

・・・たいへんな激動の時代をくぐりぬけてきた
父を、もっとたいせつにして孝養つくさないといけないな
と、痛感します。

バターや卵をふんだんにつかったホームメイドのお菓子の甘い香り
は、幸せな気持ちにさせてくれますね。

実父は「ゆずの香りがもっと強烈だとさらにいいね」

と申します。


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