婦人倶楽部付録。
昭和14(1939)年婦人倶楽部10月号付録・『毛糸編物大全集』。
再生糸・残り糸代用糸利用
のキャッチコピーに時局の逼迫を感じさせられますが、
まだ雑誌が大判の付録を出せていた頃。
出征兵士慰問用編み物も発表
慰問用編み物とはなんぞや・・・
と好奇心がわきました。
その解答。
兵服の下に着るらしき
メリヤス編みのシャツ(いわば「お父さんのラクダのシャツ」?)
やズボン下、
腹巻にくつした、今でいうネックウォーマー?
大陸出征の、越冬の厳しさが思いやられます。
意外にも
ズボン下や腹巻、くつしたやネックウォーマー、
当時から輪あみのあみものが多かったのですね。
私がこのなかで
できそうなのはせいぜい腹巻とくつしたぐらいかなあ(^_^;)、
シャツやズボン下のような大物はとてもとても・・・
当時のあみものできる婦人、
年配の主婦から女学生まで、
奉仕活動でせっせと編みためたのでしょうか。
もちろん
徴兵された息子・配偶者・きょうだい
の無事を願いながら編み針を動かした多くの女性の思いがあったことでしょう。
時代を越えた女性たちのかなしみに、ただこうべをたれるのみ。
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