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2016年7月24日 (日)

『暮しの手帖』のこども服。

暮しの手帖第90号。

昭和42(1967)年夏・刊。
ほぼ半世紀まえですね。

暮しの手帖90・1967年夏号1.jpg

お母さん、縫ってみませんか。

1型紙は、洋裁を少しも知らなくても作れること

2ミシンを使わなくても、手縫いで、いわゆる運針ができる人なら、
 洋裁を知らなくても、誰にでも縫えること

3着せてみて、こどもが可愛くみえること

この三つを目標に、暮しの手帖の衣服グループが研究してきた結果です。

すばらしい

そして、その作り方は
意外にも
直線裁ちよりはるかに本格的。

9019673きちんと胸囲や着丈を測って型紙をつくり、

型紙にあわせて裁断

えりあきや前立ては見返し袖ぐりはバイアステープで始末。
一見シンプルですが
とてもオーソドックスな裁縫ですね。

9019674胸囲の1/10を1マスにして方眼図をつくり、

そこに線をひいて製図してゆきます。

簡単ですが、既製服の囲み製図と同じ原理ではないでしょうか。

じつに合理的。

9019675ボタン付きのデザインバリエーションもありますが
前あきはほぼスナップ止めのようです。

広がりをなくしてすそを短くすれば
男の子のシャツも。

えりとそでをつければ、本格仕立てのシャツ、
打ち合わせによって男女どちらにでも。

9019677運動量の多いこどもたち、女の子なら共布でブルマーをそろえる心づかいを。
大胆なプリントや、はぎれをくみあわせたり
で印象も変わります。

まず、えりなしそでなしの基本型のワンピースを縫って着せてみて、
あとはえりやそでをつけたり、
切り替えやギャザーをよせてみたり、
好みで似あうスタイルを自分でくふうするのもだいじ

と暮しの手帖編集部は説きます。

この当時の育児中の若いお母さん
1950~60年代に娘時代をすごしたかたは、
洋裁を学んだ人口(衣服も手づくりしないと物がなかった時代)が非常に多いので
多少なりとも心得のあるかたは手順通りに型紙をつくって
ミシンをつかえば1日で4~5枚はらくらく縫えたのでしょうが、
ぜんぶ手縫いで仕上げるなら、基本型1枚に1日、2日以上はかかりそうです。

「洋裁を少しも知らなくても大丈夫、ミシンもいりません」
という名コピーは

わが実母やお祖母ちゃんのようなタイプ(たいそう不器用なうえにお金もない、同じく私も)
にはひじょうに魅力的(笑)だったでしょうが

洋裁の前知識が全くない人が
教えてくれる人なしに、はじめから完成までぜんぶ自分でできるかというと
かなり難しかっただろうと思われます。

企画じたいは大好評だったらしく、翌1968年初夏の暮しの手帖95号に
新デザインふくむ続編が載りましたが
それきりで残念ながらロングシリーズにならなかったのは
そのあたりの逡巡があった、のかもしれません。

90196761967年
といえば、私はまだ生まれたての赤ん坊(恥)
でしたが、写真も素敵で今みるとなつかしいです

9019672_2東京湾付近でしょうか。

「ドラえもん」に出てくるような、土管がころがっている空き地で
縦横無尽に遊ぶ子供たち。
21世紀現代では見られなくなった風景です。


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