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2016年8月27日 (土)

魅惑のエマ・ハミルトン

ヴィヴィアン・リー主演の古典的名作

美女ありき

で、わが国でもよく知られるようになった、美女エマ・ハミルトン

貧しい村娘が、

ロンドンに出て小間使いや女中奉公、

やがてその美貌と人の心をとらえる魅力で

男性たちの間を渡り歩き、

ふつうならそこでお金持ちに囲われておわりそうなところを、

運命に導かれて

ナポリ駐在大使・老ウィリアム・ハミルトン卿の後妻に迎えられ

ナポリ社交界の頂点に。

名門ハプスブルグ家出身のマリア・カロリーナ王妃とも昵懇の仲になる。

セレブの仲間入りを果たしたかにみえた

彼女に
対ナポレオンの守りとなるべくナポリに加勢を要請する

イギリス海軍・ネルソン提督との遭遇。

世紀の恋。

1805年のトラファルガーの海戦まで、

熱烈な恋愛の期間は、わずか7年。

しかもその間ほとんどネルソンは海上勤務で

逢えない時間のほうがずっと長かったと思われます。

ハミルトン卿が亡くなり
ネルソンは戦死。

彼女を守ってくれる人がいなくなりました。

ネルソンは救国の英雄にまつりあげられ

その一族には多大な栄誉および資産が下賜されてうるおいましたが

不幸にも

愛人のエマとエマにのこされたネルソンの忘れ形見の愛娘ホレイシアは

国家に無視されてしまいました。

ネルソンの名誉の戦死から10年後の1815年、

フランスの港町カレエで

世間から忘れ去られた貧窮のうちに

絶世の美女・エマ・ハミルトンはひっそりと息をひきとりました。

どんな小説や演劇よりもドラマティックな

リアルシンデレラストーリー、女性一代記。

わが国でエマをとりあつかった作品といえば

加瀬俊一『美女ありき 提督ネルソンの恋人 その破滅への情熱』(1971年・文藝春秋社刊)

が秀作です。

あと、中野好夫『人間うらおもて』(1994年・ちくま文庫)

所収の『提督ネルソンの恋』。

ほかに邦訳ふくめ

国内でエマ・ハミルトンに関するくわしい書物をご存じのかたいらっしゃいましたら、

ぜひ教えてください。お願いします。

インターネットで検索すると、たちまち情報がでてくる、

ファンにとってはとてもありがたい時代です。

イギリス本国では、現在もネルソン提督は国民的英雄、

そのネルソン最愛の恋人のエマに関する書籍も

フィクション、ノンフィクションあわせておびただしいようです。

が、こちらの英語力が(笑)(泣)・・・

私の英語レベルといったら、英検3級でもあやしいぐらい(苦笑)で、

学生時代にもっと勉強しておくべきだった

とこんなときはじめて痛感する(苦笑)のですが、

それでもファン心理(笑)というやつで、
高校時代(30年以上前! !)の辞書と単語帳引き引き、やっさもっさ。




お手頃な価格(1000円以内でないと、買えない悲しい身分(笑))
で入手した、エマの伝記。

筆者のKate Williamsは、検索すると
ナポレオンの皇后ジョゼフィーヌやビクトリア女王、
現・エリザべス2世陛下の若き日々
等、歴史上の有名人の著作で活躍する、人気作家のようです。

もっぱら最後尾の
ネルソンなきあとの彼女の悲劇的晩年にしぼって読んでいるのですが
(ひどい読み方ですが、全編通して読もうとすればこちらがそれだけで一生おわってしまいそう)
さいわいにも難しい言い回しはなく
平易な表現で、

しかもぐんぐん引き込まれてゆきます(さすが!)

彼女の最晩年の悲劇は・・・

ひとつには華美な生活を好んだ彼女自身

のとほうもない浪費なのはうたがいありませんが、

大使の任終えた夫君ハミルトン卿やネルソンとともにイギリス本国に帰還

したことにも一因あるのかも。

・・・ナポリではエキゾチックなエトランジェとして

社交界を席巻した彼女も、

本国イギリスの体面重んじる上流社会?

では成り上がりの下賤な女性としか扱われなかった、

しかも善人でおだてに弱い彼女は、

なんとかして宮廷にコネをつけたいいっしんで

(これも実はネルソン生前に、賭博ふくむ浪費癖で秘密の負債を莫大にこしらえていたので、

「大使夫人としての海軍ならびに政府への多大な貢献」したとのふれこみで、

政府からの年金下賜が目的だったのですが、イギリス政府は先刻お見通しで、

薄情にも無視されてあてがはずれた)

貴婦人たちと変わらぬ浪費をつづけ、いっそう借金がかさみ手元不如意になるという悪循環。

・・・現役大学生の息子に

(最近は大学の方針で、毎年強制的にTOEIC受験させられるらしい)

ここのイディオム教えて、

と懇願すると一瞬だまり、

「・・・PCで検索すればでてくる

と冷淡ににげられるばかり(苦笑)。

・・・ぼつぼつ、内容の紹介や感想もしてゆけたら・・・と思います。


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