« 特等席(駄)。 | トップページ | 『ヨセフはコートをもっていた』つづき。 »

2019年8月 1日 (木)

『ヨセフはコートをもっていた』。

​​​Photo_20190815214501

・・・または、『オーバーコートをもっていた』。
イデッシュ語つまりユダヤの有名な民謡なのだそうです。

そのおなじ民謡のコンセプトに由来する
絵本のバリエーション。

『​おじいさんならできる​』1_20190815214701

ヨゼフがあかちゃんのとき、おじいさんがぬってくれたすてきなブランケット。
ヨゼフがおおきくなると、ブランケットはだんだんふるくなってやぶれて・・・


2_20190815214701

「おじいちゃんなら、きっとなんとかしてくれるよ」
ヨセフはいいました。


「ふうむ、どれどれ」
おじいさんは そういいながら、はさみで ちょき ちょき ちょき、
はりで、ちく ちく すーい すい と ぬっていきました。
「ちょうど いいものが できるぞ・・・」

このリフレインが心地よく、
おじいちゃんの愛情いっぱいのくふうがつたわってくるようです(^^)。

3_20190815214701
ふるいブランケットは
すてきなジャケットになり、
4_20190815214701
ヨセフがおおきくなってみじかくなると、
すてきなベストになり、
5_20190815214701
家の内外のそれぞれの生活の情景がおもしろい、
外で男性がかご盛りで売り歩いている
ドーナッツのようなものは
もしかしてユダヤ伝統のパン『ベーグル』?
7_20190815214701  
ベストがしみだらけになると、
すてきなネクタイになり、

ネクタイがよれよれになると、
すてきなハンカチになり、
8_20190815214701   
ハンカチがぼろぼろになると、
すてきなボタンになり、

ところがある日、ヨゼフが気がつくと
ボタンがなくなって・・・

とうとう、なにもなくなりました。
9_20190815214701
その次の日、学校にいったヨゼフは、
おじいさんにならって
「ふうむ、どれどれ」
かみに すら すら すい すい、
「ちょうど いいものが できるんだ・・・」

10_20190815214701
ヨゼフとおじいさんの、すてきなおはなしができました(^^)。

作者のフィービ・ギルマンは女性で、
1932年ニューヨークに生まれて
ヨーロッパやイスラエルで美術を学び
30代以降はカナダ在住とのことですが、
絵本の
おじいさんとヨゼフは
北米というよりロシアか東欧のユダヤ人ゲットー
が舞台のようなふんいきがあります。

『だいすきだった アービン・ハーシホーンおじいさんへ』
との献辞から察するに、
かつてヨーロッパにすんでいたお祖父さまから語り伝えられた記憶なども
盛り込まれているのでしょうか。
ヨゼフへのおじいさんのあたたかいまなざしがすばらしいです。

『​ヨセフのだいじなコート​』

こちらのヨセフは成人男性。
カラーインクやコラージュを駆使した
明るい色づかいがとても楽しい(^^)。
1_20190815215501
ヨセフのだいじなコート、
あちこちすりきれてつぎをあてて・・・
それでもまにあわなくなると、
ジャケットにつくりかえ、
2_20190815215501 4_20190815215501
チョッキにつくりかえ、
5_20190815215501
いきいき、のびのびしたみんなの表情、
家畜や音楽やダンスにいろどられた日常は
シャガール描くところの祖国ロシアのふるさとの村や
ミュージカル『​屋根の上のヴァイオリン弾き​』を連想します。
6_20190815215501
マフラーになり、
7_20190815215501 8_20190815215501
ネクタイになり、
9_20190815215501 10_20190815215501
ハンカチになり、
11_20190815220101
ボタンになり、

ミシンをもっている
ということは、ヨセフさんは
お金持ちとまではいかなくても
なに不自由ないライフスタイルなのですね(たぶん(^^ゞ・・・)。

12_20190815220101
ついにボタンがなくなると・・・

とうとう ヨセフは " なんにも ない !"  になってしまいました。

そこで ヨセフは、コートのことを ほんに することにしました。
13

・・・絵本製作中のヨセフさん、
なんだか作者自身のようにみえてしまいます(^^)。 

作者のシムズ・タバックは
1940年ニューヨーク生まれ、
長年NYでグラフィックデザイナー・絵本作家として活躍した
生粋のニューヨーカーということで、
そのほかの絵本もぜひ拝見したいですね。


ユダヤ人
というと、
古今東西あらゆる分野で天才を輩出している優秀な民族で、
金融資本で世界経済を支配していて・・・
というイメージですが
(すみません不勉強なもので(^^;)・・・)

絵本の世界はいずれも
名もなく富裕でもない市井の人々の
シンプルだけどヴィヴィッドな生活や
おじいちゃんと孫のほのぼのした愛情、
とても普遍的なテーマ。

・・・そして
つつましい生活のなかで
ものをたいせつに、
つかえなくなったらあらたにつかえるものにつくりかえて
活用してゆく・・・

およばずながら、あこがれます。
みならって少しでも近づけるようになりたいなあ。



人気ブログランキング


本・書籍ランキング


ハンドメイド(リメイク)ランキング

にほんブログ村 ハンドメイドブログ リメイクへ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
​​​

« 特等席(駄)。 | トップページ | 『ヨセフはコートをもっていた』つづき。 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 特等席(駄)。 | トップページ | 『ヨセフはコートをもっていた』つづき。 »

フォト
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

にほんブログ村

無料ブログはココログ