戦時下のユーモア・ほか。
主婦之友1941年12月号より、
近藤日出造画伯の『家庭時局漫画』。
近衛文麿さんは長身で
東條閣下は小柄
でいらしたのですか
(あまりそういうこと考えたことがなかった)。
第二次大戦の
戦前戦中の日本は、旧社会主義諸国なみに
暗黒の独裁国家であったかのように
戦後教育で思い込まされているのですが、
このコマみるかぎり、
おおらかな風刺?
が許される空気はあったようですね。
大学、専門学校の卒業期三月繰上げ。
・・・この1年余りのち、
学徒動員令
で数多の大学生が犠牲となりました。
資源乏しいわが国で、
今も昔も最大の財産は『人材』。
未来を担う若き『人材』は国が率先してたいせつに育成すべきであり、
再び負の歴史(もちろん当時はやむをえなかったにせよ)
をくりかえす過ちは冒しませんようにと祈ります。
向かって左のコマ、
じつは私、意味がよくわかりません
(あたまわるくて😅😅・・・)。
戦地で慰問袋が届いた兵隊さん?
当時の慰問袋には、励ましのお手紙はもちろん
手編みの手袋や靴下やてづくりの人形から
小学生が読み終わった『少年倶楽部』まで、
いろんなものが入っていて、しかもそれが喜ばれたそうです。
慰問袋のおみやげはナス型の風船?
ボーナスはぜんぶ国債(愛国国債?)を買い、
ボーナスに「ナス🍆」を掛け合わせて
「戦地の兵隊さんにも『ボーナス景気』を味わってほしい」
との願いをこめた?
(国産のフーセンガムはまだ無かったのでしょうね)
余談ながら
戦中に政府が国民に購入奨励した
愛国国債は敗戦で紙くずと化し😢、
戦中でも目端の利く人は
戦後を見越してひそかに土地や純金を買っていた、
残念ですが
現代でも、政府や大マスコミのあまりに熱心な
キャンペーンは、話半分ほどに聞いておくほうがよいかも😅😅。
80年経った現代でも通用しそうな
簡素で機能的なデザインは、さすが杉野芳子先生。
和服のセル
つまり、ウールの着物や
メンズスーツを
婦人服にリメイク・・・
はやがてくる戦後の欠乏時代に、なくてはならない技術だったことでしょう。
時代のどんな状況下でも、
工夫たやさず
できるかぎり明るく前向きに生きてゆく。
現在もかわりませんね。
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