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2022年8月23日 (火)

時代はくりかえす。

194112_20220829115901 少年倶楽部1941年12月号より、

第二次大戦中の日本では

『献納』と称して各家庭からの金属の供出がひんぱんに行われたようです。

20221194212 こちらは主婦之友1941年12月号
『ハナ子さん』シリーズ。

20222194212 20223194212  町内会で、鉄の回収に余念ないハナ子さんとお父さん。
時代をものがたる、貴重な資料。

『先祖伝来の刀、兵隊さんにあげてください』


『これがみんな軍艦や戦車になるんだぞッ』

『これ茶釜や、お国のために大砲の弾にバケとくれな』

『さらばじゃさらばじゃ』
『まるで文福茶釜だね』

『二宮金次郎さんも本望でしょう』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユーモラスに表現されていますが
(実際にこんな感じだったのかな?)

軍事物資の資源が枯渇して
一般家庭の鍋釜フライパン、おもちゃに置物やミシン
まで供出させられること自体、
勝ち目の無い無謀な戦争に呑み込まれている証明
になってしまっていますが(泣)、
当時のみなさんの真摯なおこない
を誰が批判できましょうか。

あるいはうすうす(この戦争は危うい、日本は負ける)
と気づいていたかたも決して少なくなかったのでしょうが

渦中にあると大勢に物申せなくなる
(自身や家族に身の危険がおよぶ)
のが、時流のおそろしさ。

 

この対米戦争からさかのぼること約80年

幕末の日本では、

京都の治安維持の名目で佐幕のため
『浪士組』(『新選組』の前身)
が結成されました。

映画にドラマに、小説やコミックに
いまも人気衰えぬ新選組、
私も御多分に洩れず(笑)『新選組』ファンですが

幕命による都の守備警護にあたる者
百姓や町人、無頼の徒にいたるまで

身分如何をとわず
士分にとりたてる
・・・発想からして

幕府がもうどうしようもない事態となっていることの
告白ともとれますが、


にもかかわらず
『武士』として命を散らした方々
は後世の読者をも感動にさそいます。

 

そして。

遠い昔のエピソード

で終わるものではなく。

現在もまた

同様なこと(規模の大小や深刻さをとわず)

は多々くりかえされている

危機の渦中にあること

を、自覚せねばなりませんね。

 


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