太宰の『新ハムレット』。
青空文庫で、全文が読めます。
上演もされているんですね!
youtubeにあげてくださっているのを
拝見しましたが、いや面白い!
演じるみなさまの巧みな語り口に、
げらげら笑わせていただきました😂😂🤣🤣。
どこがどう面白い?
と聞かれるとぎゃくに困りますが・・・
このおもしろさは落語だなあと思いました。
・・・落語というのは、文章で読むと
登場人物をひたすら小馬鹿にする内容で
なんじゃこりゃあ😵😵
となるらしいのですが、
噺家さんの軽妙な話術にのせられると
げらげら🤣🤣😆😂
大笑いがとまらなくなってしまう、その感覚に通じるなと。
といっても、何人もの登場人物が亡くなってるし、
ユーモラスとニヒリズムが混在しているさまは、やはり太宰。
『小人閑居して不善をなす』
を地でゆくような、
懐かしい昭和のホームドラマ、
家庭内悲喜劇を観ているごとき
くすぐったさ(発表されたのも昭和16年)。
このハムレットは、
『斜陽名家の、ひねくれたアホぼん😷』
にしかみえない、若き日の太宰ご自身を投影しているとされるのもうなずける。
インテリだけど頭でっかちで
甘ったれた反抗的な若者
を取り巻く、周囲のドタバタ悲喜劇
(とはいっても、じつはハムレットがいようがいまいが
みなそれぞれ思うところあって逡巡している、それをみぬいている
ハムレットはいっそういじけるという悪循環🙄)。
シェイクスピアの原作通り
なのは、クローディアスの先王暗殺?
のみで、
実はその場面を目撃していたことをポローニアスに仄めかされた
クローディアスは動転のあまりポローニアスを殺し、
先王が亡くなった原因を聞きポローニアス刺殺
を覗き見てしまったガ―トルード王妃
は錯乱して入水自殺、
さらにノルウェー軍がデンマーク領に攻め込み
戦争が始まる
(ハムレットがずっとうじうじしているあいだに)。
動画とは別バージョンですが
最近も舞台上演されているようで、
これは、再演されたら拝見したいなあ😍。
衣装デザインもおもしろい🥰。
パクリ、
パロディ、
戯作。
表現はさまざまですが
面白いものは面白い、つまらないものはつまらない。
そして面白いものならば
偽作・戯作とわず
たくさん拝見したいです。
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ゲラゲラですか、なんか面白そう、後で見てみますね。私も喜劇は好き、亡くなる方がいても太宰風になってるんですね。
何か藤山寛美思い出しましたよ、苦労や悲しみを全部喜劇にして、なので余計に悲しくもあり…
脱線すみません。
投稿: ローズ | 2023年10月25日 (水) 01時30分
ローズさま、
『読む』のでなく『聴いて』わかるおもしろさ
だと思います。
やりかたはまずいのですが😖
まとまらない家族をまとめようとして
オロオロしているクローディアス王
と
娘と息子を心配してじたばたするポローニアスさん
に最も共感してしまいます(トシのせい😅😅?)。
喜劇王・藤山寛美さんですか。
浅学にしてお名前しか存じていませんが、
ぜひみたくなりますね。
大笑いしながらもほろりと感動させられる・・・
まさしく天才ですね💗。
投稿: saruyuri | 2023年10月25日 (水) 09時20分