文化・芸術

2018年5月16日 (水)

『三銃士』イン・タカラヅカ。

宝塚歌劇団でもくりかえし、さまざまなヴァージョン、演出で上演くりかえされてきた『三銃士』。

2017年の月組、『ダルタニアンと太陽王』

これもまた魅力的で、観たい! と惹きつけられますね。

ダルタニアンはじめ銃士隊のコスチュームに目をみはる、

(17世紀にはまだ発明されてなかったデニム?藍のブルーもすばらしい)

恋と冒険。友情と誓い。陰謀とかけひき。

やや『リボンの騎士』的な倒錯が入り

奇想天外ながら、

ラストは恋を成就させるハッピーエンド、

らしい。

オリジナルストーリーにもかかわらず、

このダルタニアンは、原作のキャラクターにとても近いようです。

ガスコーニュの田舎からパリに出てきて間もない初々しい若者。

情にもろく直情径行、

大胆不敵で頭の回転がはやいが

ちょっと(かなり)おっちょこちょい。

そしてそのまっすぐな気性を愛し、

欠点をおぎないフォローする三銃士たち。 

・・・近年では、2011年に雪組の三銃士ヴァージョン、

『仮面の男』がありましたね。

(レオナルド・ディカプリオの映画『仮面の男』から題材をとったのだと思いますが

タカラヅカ色のつよい独特な作品ですね。)

2011年雪組 仮面の男



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2018年5月10日 (木)

OSK『巴里のアメリカ人』。

今年の3月は、大丸心斎橋劇場にて

『三銃士』『巴里のアメリカ人』

とつづけて、​OSK日本歌劇団​のミュージカルが上演されました。

cherryblossomの至福(^^)。

年間通しての大イベントはもちろん『春のおどり』『夏のおどり』でしょうが、

下半期にミュージカルの話題作を何本かもってくるのが

ここ最近のOSKの定番のようです。

Osk_2 ガーシュインの名曲にのって、

明るく楽しい『巴里のアメリカ人』は、桐生麻耶さん主演。

・・・戦後まもないパリ、

画家をめざすアメリカ人青年ジェリーも親友でピアニストのアダムも、

貧しくとも明るく、明日の巨匠を夢見て未来のためだけにがんばっている。





長身でやや日本人離れした彫りの深い面立ち、

魅力的な低音と定評あるダンス

で、男役スターの鏡のような

桐生さんだけは見分けがつきます。

(おはずかしいことに、歌劇独特のメイクrouge

役名以外はどなたがどなたかいまだによくわかりません(^^;・・・。)



『巴里のアメリカ人』、今年度は劇団四季も上演するそうです。
今回のOSKは、ほのぼのしてあまりつっこまない感じでしたが、

(春にふさわしい、ハートフル・コメディーheart)

勝手な想像ですが
劇団四季では政治的・社会的側面をもっと濃くだしてきそうな気がします。

第二次大戦が終わってよろこびにみちたパリ。

(主人公のジェリーは、連合国軍としてパリ解放に加わり、

パリの魅力にひかれて退役後も滞在して画家artになることをめざし日夜奮闘中。)

香水店で働くリズ、その美しさはまわりの人たちを魅了するが、

彼女もまた戦争によって経験したつらい過去からぬけだそうとして日々葛藤していた・・・

みたいな。

花の都パリに惹かれるアメリカ人の若者たち、

しかしパリっ子は、自由の国アメリカへの憧憬と好奇心を

おさえられずにいる。

画家修業にはげむジェリーのまわりには、きょうも

「ジェリー、英語教えて♪」

と少年少女たちがあつまり、

ボードヴィルのスターdrama、アンリは

「アメリカ公演が決まった!!」とはしゃいでいる。

(歴史と伝統のヨーロッパに対する新進国アメリカの、羨望とプライド?)


ジェリーに惹かれて

パトロンになりそうな

戦後成金dollarの娘でバツイチのアメリカ人女性、ミロ、

招かれてそのゴージャスな暮らしぶりに驚いたジェリーが

ジェリー​「君のパパはどんな仕事してるの?」​

ミロ​「『オイル』よ」​

​ジェリー、納得して「なるほど『石油』だね」

ミロ、オイルの小瓶を手にして​「日やけオイルよ?」​

(意外なオチに目が点になるジェリーeye)

・・・なかなかにウィットがあり、好きなシーン(^^)。

ちなみに、ミロに扮する朝香櫻子さんの1950年代ふうファッションは、

オードリーヘプバーンのようでとても素敵でした。


(対照的に、香水店のお得意様のマダムは戦前を思わせるような、かっちりした直線的なスーツ。

リズ役の城月れいさんは、いかにもダンスのステップに魅惑のドレープを描くサーキュラースカート。)

カップルで、家族で、友人と、

親しい人といっしょにみるのにぴったりな、春らしい作品でした。

おかげで重度の花粉症もち(苦笑)のわが身も心いやされましたcoldsweats01。ありがとうございます。

​​


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2018年4月15日 (日)

OSKの『三銃士』。


もう先月のことになりますが、

娘と​OSK日本歌劇団​の『三銃士』を観劇してきました。

21世紀になっても人気おとろえない『​三銃士

娘は『三銃士』ファンで、

じつは昨年、宝塚歌劇でも『​三銃士​』の舞台公演があり

さそわれていたのですが

結局彼女が繁忙期(笑)だったのでボツになったのを、

この3月にOSKが上演するとのことで声をかけたらつきあってくれました。

Osk 感想は、

いわずもがな、

すばらしかった、うつくしかったheart01

につきるばかりです。

『三銃士』ファンの娘は

上演中なんどもハンカチで感涙をぬぐっていました。

宝塚版が

『三銃士』をモチーフにしながらかなり自在な解釈

(すでに若き太陽王ルイ14世の時代?)で新機軸を拓いているのに対し、

OSKはデュマの原作に忠実な舞台でOSK初心者(笑)にもやさしい公演でしたね。

主人公ダルタニアン演じる

まもなくOSK卒業予定のトップスター・高世麻央さんは

あくまで凛々しく美しく、

ダルタニアンが思いを寄せる

うら若い人妻コンスタンスに扮する舞美りらさんは

恋する可憐な乙女そのもの、

対立する美しき悪女、ミレディ―の白藤麗華さんは妖艶さにおいたつ雰囲気。

All For One, One For All
とロック調のビートを刻む銃士隊のテーマはじめとして

音楽もすてきだった。

(ネタばれになってしまいますが)

ミレディ―の処刑と死の場面、

ここが原作に忠実で、かえって驚きました。

夢の舞台に似合わぬシビアさ。

これで宝塚版だったら、

たとえ彼女が政治の要人ふくめ何人も欺き殺害においやった大悪人であろうと

(『ミレディ―』という妖婦はもうこれでこの世にいなくなった。

今後は生まれ変わって別人として生きるように。

もちろん二度と我々の前にあらわれるな。)

とかなんとかいって、みのがしてやりそうな気がするのですが。

原作どおりとはいえ、処刑人いれて5人の男がひとりの女の処刑と死を黙視するのも

(ぬるい現代ニッポンでは)後味わるいなあ、と思ったり。

(しかしミレディ―の死とともに、我々のなかでなにかが終わった。)

友情と団結を誓った三銃士もやがて銃士隊をぬけて

それぞれの道を歩み始め、

愛する人との死別や幾多の政変や戦争を乗り越えてダルタニアンは銃士隊隊長、ついに将軍を拝命する。

なぜ/人は愛し/人は苦しみ/人は夢見る/

なぜ/人は笑い/人は涙し/人は生きる/


…DVD発売されたら、これは買ってしまいそうです。

Osk1 ダルタニアンとコンスタンス。

コンスタンスのエメラルドグリーンのドレスとロングヘア

は『ロミオとジュリエット』のジュリエットのよう、

舞台衣装をみるのも観劇の楽しみのひとつ、

宝塚みたいに衣装ギャラリーもやってくださらないかなあ。

Osk2 四銃士そろいぶみ。

寡黙なアトス、

陽気で豪放磊落なポルトス、

僧院に入る希望をもちながらも多くの貴婦人と浮名を流し、

また自らも美女とまちがえられるほど美形の色男アラミス

(女性のような美男子を男装の麗人が演じる、この倒錯?が少女歌劇の魅力。)

の好対照。

原作の『三銃士』はもちろん、

続編の『二十年後』も読んでみたくなりました。



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2017年8月19日 (土)

ミーソン遺跡

1 かつて、近世まで現在のベトナム中西部にかけて栄えたチャンパ王国。

世界遺産でもあるチャンパの​ミーソン聖域​、

忽然と現れるヒンズー文化に、往年のグローバリズムが偲ばれます。

2




3




5 残念ながらベトナム戦争でかなり破壊されたのだそうです。

文化のつながりはむろんのこと、

内戦で被害うけたカンボジアのアンコールワットに重なりますね。



7 文字通り、『インドシナ』文化圏。

人類の貴重な財産。

ミーソン遺跡・ベトナムナビ

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2017年5月31日 (水)

清涼なしらべ。

Photo連日日差しがぎらぎら、暑い日がつづきます。
今年の夏は、予報だと6・7月は雨期らしく雨rainが多く、
8月は「すさまじい暑さsun」になるのだそうで、今から思いやられる。

暑気払いに、なつかしい日本のうたでなごんでみたいです。

文部省唱歌。

戦前なので、ふるいうたは明治期、あたらしいうたでも70年、80年以上は前の作品ですね。

あまりに言葉づかいが古めかしいと、小中学校の音楽の教科書にも載らないようですが
うつくしいことばと旋律、すぐれた歌唱がおりなす

「日本のこころ」。

後世にもひきついでゆきたいですね。


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2017年4月24日 (月)

春はレビューの風にのって。

Osk2017駅でみかけた、華やいだポスター。
タカラヅカ? と思ったらOSKでした。

その昔、新婚時代に上六の近くに住んでいた頃、
いちどだけ観に行ったことがあります。

東雲あきらさんがトップスターでベテランの長谷川恵子さんも現役でご活躍されていたころでした。

それより何年か前、『銀河英雄伝説』の田中芳樹さん原作の
『アップフェルラント物語』舞台中継がNHKで放映されたことがありましたtv
(当時はいまよりもっと無知で、タカラヅカとのちがいがわからなかった)。

ウィキペディア

OSK日本歌劇団・ミュージカル情報

長引く不況の経費削減のために
2002年に近鉄から出資中止と解散通告をうけた
(当時「おとめのリストラ」と話題になった)
にもかかわらず、団員およびファン有志の粘り強い努力で存続。

紆余曲折へて、現在は独立系企業として伝統のOSKの華やかなステージは健在、
関係各氏の努力・尽力にあたまがさがります。

どんな苦境でも、あきらめず前向きにがんばっていれば道はひらける。

夢は、しっかりみてさえいれば、いつかきっと実現される。(とおっしゃったのは、『タイガーママ』の佐藤いづみさんだったと思うconfident。)

実際に夢の舞台で、それを体現している歌劇おとめに、こちらも自らの生き方(恥)を正される心地。

いちおう
ファンのかた垂涎(笑)の
地元・京阪住まいhouseでもあり、
これからちょくちょく観に行けたら、いいなあ。
(短い人生、できるかぎりうつくしいもの、すばらしいものをたくさんみてみたい。)

歌劇団のみなさまのいっそうの繁栄、ご活躍をおいのりしています。


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2017年2月27日 (月)

『ミス・サイゴン』

13920775_534618386742588_2231023217もう1か月以上たってしまいましたが、
東宝の『ミス・サイゴン』観に行く機会に恵まれました。

ミス・サイゴン---ウィキペディア

私たちが見た回では、ヒロインが笹本玲奈さん、
女衒の通称「エンジニア」がダイヤモンド☆ユカイさん、
クリスの妻エレンが知念里奈さん
という、豪華キャスト(それ以外のかたは芸能にうとくてわかりません、ごめんなさいcoldsweats01)。

いうまでもなく
ステージと俳優さんの熱演、音楽は素晴らしかったです。

お父さん「お客は上品だが劇は下品だ(感心)」
(有名ミュージカルで、演劇ファンらしき年配の観客が多かった)

サイゴンの人気風俗店? が舞台で、
ベトナム戦争の惨禍で村を焼かれ帰るところを喪った少女キムが
生きんがために娼婦に身を落とすという設定から幕が開くので
やむをえないのですが・・・

実力のある役者さんたちが娼婦に扮し
目のやり場に困るようなあられもないコスチューム(ベティ・ペイジばり?)
で猥雑に歌い踊る、すごいプロ根性だなと感嘆
するとともに、

同じく悲恋や劇的な運命がテーマの舞台でも、
つねに清楚で上品で安心してみていられる宝塚歌劇はやはり偉大だなと思ったりしました。

お父さん「・・・なんで、キムさんは(自ら)死なないといけなかったのかなあ」

だってこれは「蝶々夫人」のお話なんだもの。
・・・やあね教養が無いって。

いまや伝説となった本田美奈子さんの当たり役。
ミュージカル史に燦然とかがやく名作なのですが・・・

みていると、初演1989年という新しさに驚きます。

それが本題ではないとはいえ
あからさまなアジア人蔑視と女性差別。

13900155_534618396742587_4593960493売春宿のナンバーワン娼婦のジジさんは
ねんごろになった米兵になんとかアメリカに連れて行ってくれと懇願して困らせる。

サイゴン陥落後、一党独裁で暗黒国家と化したベトナム、
一般の人々は圧政下を耐え忍びながら
自由の国・西側・大国アメリカへの憧憬をすてられない。

暗黒のベトナムと
アメリカン・ドリームの太陽のようなアメリカ。

元・売春宿経営者の「エンジニア」は、
アメリカ行きのビザを得んがために
キム母子をサポートするとみせかけて切り札に利用しつくそうとする。

(脱出先のバンコクでキムとともにキャバレーにやとわれ、
客引きをさぼるとオーナーに「混血野郎!」と罵倒され、
返す刀で(聞こえないように)「金欠野郎!」と毒づく。

「エンジニア」はフランスとの混血という設定
(仏領インドシナ時代の出生?)で、この人もまた「戦争の落とし子」だと痛感させられる、

「母親は娼婦で幼い俺は客引きをしていた~」

と自分語り、キム母子の今後とかさなって観客をぞっとさせる、上手い演出。)

なにより、キムにとって
越米ハーフのわが子・タムの唯一絶対の幸福は
父クリスの母国・アメリカに行くこと。

すでに信仰とでもいうべき悲願になっている。

世界最強のアメリカに
世界で唯一勝利した、アジアの小国ベトナム。

誇り高きベトナム人が
本作をみてどう感じるかは想像にかたくない
(逆に日本国内で「蝶々夫人」がくりかえし上演されてもよろこんでみにゆく日本人は
彼らからすれば理解できないかも)、

・・・ニューヨークで『ミス・サイゴン』初演の幕があがったとき

ベトナム系の市民が

「アオザイを着たベトナム人女性を娼婦のようにみるんじゃない」

「ベトナム人を見下すな」

とプラカードかかげてデモを行ったのも妥当に思えます。

(成美堂刊・「世界の衣生活」より)

・・・とはいえ、本作がミュージカルの本場ニューヨークやロンドンはじめ世界各地で、
アジア系の女優さんのスターへの登竜門になっているのも一面事実でしょう。

名作ミュージカルですが、どうも主人公のキムさんに感情移入できなかった、

「戦争で引き裂かれた愛」にも
「自分の命とひきかえにわが子を救った母」
ともうけとれず、私には駄目でした。

薄幸の身の上とはいえ
生きるために身体も売ると決意して入店したのに
初めての相手である客の米兵と結婚したと思い込んでしまい、
子を産んでけなげに彼が迎えに来てくれるのを待っている
(でもその間も身すぎ世すぎに女衒とともに娼婦稼業はつづけている)、

人民委員会幹部に出世したかつての婚約者が迎えに来ても
わが子を守るためという情状酌量があるにせよ
護身用に米兵にもらって隠し持っていたピストルで元婚約者を射殺して
女衒とバンコクに逃亡。
(人民委員会のおえらいさんを殺害したので逮捕されれば死罪?)

クリスのバンコク訪問をよろこび、ホテルまでおしかけるが
妻のエレンと鉢合わせして悲嘆にくれる。

このまま自分がいてはタムがアメリカで幸福にくらすことはかなわない
と思いつめ、ピストル自殺。

アメリカ人の純朴なアジア人への偏見?
ひかえめで一途で
アメリカ人男性にとってのみひたすら都合の良い女性、
娼婦稼業に身をおとしても純粋さをうしなわず
(といえばきこえがいいけれど、要するにプロ意識が無い、自分のポジションを理解していない)
自己犠牲に徹する悲運の女性
(彼女の自己本位で殺害されたもと婚約者の男はどうよ?
幼い子の目前で自殺ふくめて二回も人殺しして、一生のトラウマにならなきゃいいけど。
育てるべき子がいるのに自分だけさっさといなくなっちゃうのは無責任すぎない?)。

・・・元来頭がよわいうえに自己中心的な女性が無軌道に生きた悲劇の軌跡
といえなくもない、かも。

このあたり、帰還兵のPTSDに苦しむクリスを献身的に支え
キム母子の存在にショックをうけるものの
彼のもろさも弱さも理解したうえで
変わらぬ愛で包むエレンの器の大きさ、
ベトナムの悲惨な現実をも思いやる、
外見の美しさや愛情だけでなく頭もちゃんとある女性として
描かれているのと明らかな対比

(誇り高いベトナム人は怒るだろうなあ)。

お父さん「(実際には)ああはならんやろう。

・・・現実の話なら、キムは悲しんだ後で
自分たち親子の今後の堅実な生活のために、
できるだけたくさんとれるように
クリスとエレンさん夫婦に懸命に交渉するやろう

うん、たまにはいいことを言うgood

いのちをあげよう」と感動的なこと言いながら
幼い子を残してさっさと自殺するような無責任なセンチメンタリズムより、
そっちのほうが人としてずっとのぞましい
(それじゃドラマにならないといわれればそれまでだが)。

『マノン・レスコー』を題材に、
舞台を20世紀初頭の仏領インドシナ時代のベトナムにおきかえた
宝塚歌劇の『舞音 - MANON
も、機会あれば観たいですね。


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2016年8月11日 (木)

宝塚歌劇『TRAFALGAR』ざんまい。

ネルソン提督の愛人、エマ・ハミルトン

の資料をほそぼそとあさっていて、

宝塚歌劇団がこの『世紀のロマンス』を上演していることをいまさら知りました。

2010年公演の『TRAFALGAR』トラファルガー ネルソン、その愛と奇跡

その人物相関図

こちらのやや辛口な評価?

も参考になりそうです

動画が上がっていたので、さっそく視聴(ハイライト?)。

宝塚歌劇 宙組 Trafalgar 1/2

宝塚歌劇 宙組 Trafalgar 2/2

くりかえして、みました。

(私はよほどあたまがわるいのか、1回みただけでは内容がよく把握できない)

タカラヅカの王道、

ファンの紅涙をしぼり、うっとりと酔わせる夢舞台

主役のトップスター、大空祐飛さんは

ネルソンに扮するにはあまりにも・・・妖精のように美しく

(それが、宝塚だから)

北翔海莉さんはエマの夫・ウィリアム・ハミルトン卿にしては

あまりに若くクールな二枚目で

(どちらかといえば史実のグレヴィルのほうがイメージが近いかも)

いかにもエマを血の通った女性ではなく書画骨董のようにめでる

冷酷な人物という設定

はハミルトン卿にやや気の毒な感じ、

野々すみ花さんのエマは道ならぬ恋になやむ純情可憐な若妻で、

これもまた史実のエマの退廃的な美とはひとあじちがう、かも。

それにしては、二人の不倫の愛の結晶・ホレイシアが生まれ育つ

プロセスまで出てくるのは妙に現実的で、夢の舞台にそぐわないかと思うのですが

ラスト近く、エマが

「・・・100年後、200年後、きっと戦いのない平和な時代が来るまで

あなたのパパのトラファルガーの奇跡の偉業は語りつがれるでしょう」

といいきかせたりしてるし。

エマも、なぜかネルソンも反戦平和主義者の設定になっている。

これは、軍を礼賛するわけにいかない21世紀現代ニッポンの苦しい?事情に

あわせてあるとしか思えない。

・・・といったようなへりくつは

ぜんぶすっとばしてしまい、すっかり夢見心地

恋の魔法のごとき、宝塚の魅力に

おぼれ浮かれているていたらくでございます

レディーハミルトンの「心の友」(ジャイアンではない)、

反ナポレオン同盟を指揮して

ネルソン提督のイギリス海軍を支援した

ナポリ王妃マリア・カロリーナ

(マリー・アントワネットのお姉さん)。


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2013年2月18日 (月)

若獅子咆哮。

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遠藤正明さんがステージに登場すると、さすがにオーラが全くちがいます。

ふだんめったに人をほめない(笑)
オーナーが心酔していて、遠藤さんのことを語りだすととまらないとまらない。

「『オフ』も『オン』も、生活じゃなくて人生のすべて
が『歌うこと』、『ファンの期待に応えること』
にストレートにつながってる」

まさに、プロ中のプロ。

きっとレスラーも芸人もアスリートも
『プロ』とよばれる人は全てそうなのでしょう。

・・・役得(物販すなわちカレーライスコーナーの炊き出しのおばちゃん。ですがcoldsweats01)
で遠藤さんのライブを聴けたのはラッキーでしたね。

ハイトーンのすばらしい声量、天与の美声の持ち主。

遠藤さんの歌をきくとたのしくなり元気になる、しあわせな時間。

ファンの皆さんの熱狂もうなずけます。

遠藤さんが主題歌をうたっている『シージェッター海斗』、

いわゆるご当地ヒーローなのですが
石ノ森章太郎先生の膨大な原稿にまぎれた
ラフスケッチの一端から誕生したのだそうです。

(・・・というエピソードを遠藤さん自身がちょっと語っていらっしゃいました。)

そして奇しくも
遠藤さんも石ノ森先生と同じく宮城県石巻市出身・・・。

今回の物販で、『シージェッター海斗』のCDに関して
特別に遠藤さんの要望・許可をいただき
売り上げは全額、東北大震災で被災した石巻市に寄付決定したとのこと、
オーナーがほろりとなっていました・・・。

いっそうのご活躍を期待します。


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2013年2月 6日 (水)

しあわせな記憶。

春のめざめ.JPG

劇団四季、2010年秋京都公演の『春のめざめ』。

高校生の娘にも等身大のテーマだなと楽しみにしていました。

娘と義母と私、女3人でゆこうとチケットとったのですが

義母が用事で都合つかず、娘がクラスで声かけて

さいわいお友達のkalenちゃんが同行してくれることになりました。

kalenちゃんは絵もピアノも上手く、優秀で博覧強記、動物好きで心優しく
素直で礼儀正しい、とてもすてきなお嬢さんです。

(親御さまに「こんなすばらしいお子さんを育ててくださってありがとうございます
と感謝したくなる気持ち)

ふりかえって、娘の高校時代はほんとうにお友達に恵まれていたなと痛感します

優秀で努力家、目的意識のある人たちが多くて、
友人の輪のなかで、
うちの娘が唯一なみはずれてだめだった
・・・というのはいわないほうがよさそうですね

春のめざめ」。

演出もあるのでしょうが、原作が19世紀とは驚かされるほど、

今日的な作品でした。

ギムナジウムに通う少年たちの友情、少女への恋心と衝動、
大人たちの無理解におしつぶされる悲劇。

・・・ちょうど竹宮恵子や萩尾望都の往年の少女マンガの名作
と再会したような
・・・ではなくて(笑)閨秀少女漫画家さんたちが
世紀末欧州文学(笑)から多大なインスピレーションうけているのでしょうね

体罰、退学、親友の自殺、ティーンの未婚妊娠。

むしろ「今」ならありふれた悲劇で、そこまで追いつめられる前になんらかの
解決、次善打開がはかれそうですが、

未成年にとっては選択肢のない「時代」だったのでしょうか。


ともあれ、音楽や舞台のすばらしさに

kalenちゃんも娘もいっしんに見入っていました。

(娘「ヴェンドラがかわいそう(;_;)」
  「女ばかりがヒドイめあうんだよね、気をつけなきゃー」
  と即物的なことつぶやいておりましたが)

親友と恋人(そしてわが子)を
自死と堕胎措置の事故死
ともにうしない、絶望のふちにたたされた主人公は、
それでもふたりを忘れず生き抜くことを決意する・・・
(・・・これだけはいいたいけど、仲間の死はあなたの人生のおかざりではないよ)。

四季の名作は、なぜか悲劇が多いですね。
殊に若い人には、心の琴線にふれる内容ですが。

躍動感、熱気あふれるダンス、ロック調の曲。

ライブでみる四季はやはりすばらしく、楽しんでもらえたようでよかった

お友達にも娘にも、若いうちからなんでも「良いもの」をできるだけ多くみてほしい
と願います。

観劇前のランチ
観劇後のお茶
で劇の感想や果ての無い四方山話をして・・・

kalenちゃん曰く、
「(主役のメルヒオール役の)俳優さんが、フィギュアスケートの高橋選手に似てる

kalenちゃんのひとつちがいの仲良しの妹さんが
お友達と『大奥』の映画をみにいったそうで、

「妹さんみたいな若い人が映画館まで『大奥』を観にいく
とは、かなり渋いこのみで(^^)・・・」

つい、はしゃいでとんちんかんなこと口走ったおばちゃん(笑)ですが、

『大奥』シリーズは
ジャ二系のイケメンが多数出演する人気作で、十代のファンも多いみたいですね

「・・・つぎは、合格祝いで(四季を)観にこれるといいね」

と(かなり、切実な願いをこめて)いったのですが

(「kalenちゃんはともかく、貴女はよほどがんばらないとあぶないね
と娘にいったら、全く否定せず
「うーーーん」とうなっていました)

幸い?

kalenちゃんは妥当に、
うちの娘はかなりまぐれで運よく(苦笑)
進学先が決まりました。

才媛のkalenちゃんはめでたく美大に特待生入学
(優秀で授業料免除という親孝行)、

わが娘は美大おち(残念だけど当然)
の文学部史学科すべりこみ
(4年分の学費が・・・)

と明暗は
はっきりと(笑)分かれていますが

ともに京都で比較的近く、

友人は一生の財産ですから

できればずっとおつきあいしてもらってほしい
と祈ります


そして早くも、卒業してまもなく1年。

京都劇場.JPG

思い出の京都劇場、劇団四季は事実上撤退するとのことで
寂しいのですが、

厳寒にもめげず(笑)
ふたりで大阪四季劇場の(待ちに待った?)『ライオンキング』を観にいっています。

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