なだいなだ先生、天国へ
作家のなだいなだ先生がお亡くなりになりました。
辻邦生先生、北杜夫先生、安岡章太郎先生、戦後の文壇を彩った文学の盟主が
またおひとり・・・、寂しいですね。
なだ先生の名エッセイ、
「パパのおくりもの」と「娘の学校」
は小学校の高学年あたりから愛読していました。
1960~70年代、
昭和後期の『古きよき時代』
(実際にあったのか、後付けでそう思い込んでいるのか、じつはあやしい?)
の雰囲気とともに、なつかしい記憶としてすりこまれています。
精神科医であり作家であり、
家庭では美しいフランス人の奥さまと
ハーフのかわいいお嬢さん4人にかこまれたよきパパ。
りっぱに成長して大人になったお嬢さんたちは結局
全員フランス在住とのこと、
有名人の娘しかもハーフ
として生活するうえでわが日本の環境は
やはりきついものがあったのでしょうか・・・。
(森泉さんのご活躍をみていると現在はだいぶ生きやすくなってるのかな・・・)
誰にでもわかる易しい語り口で
明快に真理を語る
なだ先生の作品は時代を越えた普遍性があると感じます。
『TN君の伝記』も読んでみたいですね。
ご冥福をお祈りします。

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