ホームメイドのケーキ。
今年も、大学の少林寺拳法部の新歓コンパが円山公園
で開催されました。
娘が持参するてづくりお菓子
、ほそぼそと後方支援(笑)を。

クッキーだったりケーキだったり、ごく素朴な焼き菓子。
食欲旺盛(笑)な大学生の若い人たちに、たべもの
のさしいれはなんでもよろこんでもらえます
。

家事生活評論家の町田貞子先生
。
こよなく尊敬して愛読させていただいている
のですが
(実践はまるでできない、だめな私
)
町田先生の著書『続 暮し上手の家事ノート』(知的生きかた文庫・三笠書房刊)
120ページにこんな記述があります。
・・・ケーキを切る段になると、いつも私は殺気を感じたものです。
五人の子どもたちはケーキから目をはなさずに、かたずをのんで見守っています。
なかには分度器を手にしている子もいます。
切り方に大小ができたら大問題です。私は紙に円を描いて、包丁の入れ方の練習をしました。
子どもに平等にしてやりたい一心からです。
それがいつのまにか外部にもれて、集会などで奇数に切る場合はいつも、私にお声がかかります。
・・・名著なのですが、
だめ主婦の私(笑)はどうもこの部分だけは相容れません
。
良く言えば理知的なのでしょうが、
わが子が公平を期して分度器まで持ち出したら、私なら
「そんなみっともないことはやめろ
」
とわめいてしまいそうです。
幼稚園のおたのしみ会やこども会などの公的な集まりなら、
徹底した平等主義もたいせつでしょうが、
もっとも安らげる場所であるべき家庭で
たかだかケーキ
で殺気とは、どんな美味しいケーキでもたべる気がうせそう・・・
五人お子さん
がいれば、いちばん上と下では思春期と乳幼児くらい
開きがあるだろうに、同量にきっちり分ける
のはむしろ「悪平等」にならないかな?・・・
(だれかのお誕生日
なら、主役の子に多めに分配してもいいかも)
ただ、これこそ「時代の相違![]()
」であって、
現代の感覚でおしはかるのがまちがいなのでしょう。
戦中戦後の物資欠乏時代、
飽食の恵まれた現在と異なり
甘いものを口にするのは文字通り「至福のとき」だったのでしょう。
そして育ち盛りのこどもたちに
すこしでも美味しく滋養のあるものを公平に分け与えたい、
お母さんの切ない気持ちに心うたれます。
昭和のお母さんたちが
敗戦後の厳しい現実のなかで一生懸命こどもを育てていた
たぶん同時期、
中原淳一先生が
『少女の友』や『ひまわり』『それいゆ』
誌上で発表したお菓子のレシピ
(『中原淳一の幸せな食卓』・集英社文庫)。

戦後まもない
昭和23年の初出、
その卓抜なセンスに驚嘆します。

てづくりの
エンジェルフードケーキ(いまのシフォンケーキ?)やクッキー
を実際に召し上がっていた家庭
が
当時どれだけあったのでしょうか。
あるいはどんな過酷な状況であっても
夢多き乙女たちに
うつくしいものにあこがれる心の豊かさ![]()
をもちつづけてほしいという
中原淳一先生の願いがこめられているのでしょうか。
ともかく
中原淳一先生のレシピも
町田貞子先生のてづくりケーキも
格別に美味しかったにちがいありませんね
。
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