しずこさん
NHK朝の連ドラ『とと姉ちゃん』放映はじまりましたね。
主人公のモデルになったのが、大橋鎭子さん。
稀代の天才・花森安治氏の名パートナー
にして、雑誌『暮しの手帖』編集長をへて
「暮しの手帖社」社長。
幼くしてお父さんを失い、三姉妹の長女の身で
お母さんと妹たちを幸せにしたい
いっしんで未知の出版業界にとびこんでゆく、
「君は親孝行だな」
花森安治氏も、その凛とした気概に心うたれたのでしょう。
大橋鎭子が独身で結婚しなかった理由
鎭子さんは、とにかく仕事が好き。
雑誌編集者として作家や有名人の原稿とり
に始まり、
記事の料理や工作もみずからこなし、服飾記事では
花森氏考案の斬新な服をミシンをふんで縫い上げて
モデルまでもつとめる。
家族・家庭の幸福を追求する
「美しい暮らし」をライフワークにしながら
終生独身を通した、ハンサムウーマン
のみならず
心あたたまる名エッセイ「すてきなあなたに」の主筆、
読者を堪能させる
その語り口はたおやかな女らしさに充ち、ときには
好奇心いっぱいの少女のように瑞々しい。
すてきなかたがいらしたんだなと、あらためて瞠目させられます
。
朝ドラなので、とうぜんヒロイン中心のストーリーになるのでしょうが、
反骨のジャーナリスト魂をつらぬいた
花森安治の半生記も、願わくばドラマ化してほしいですね
(ノンフィクションでも)。
ただNHKだから・・・
戦前戦中の大変な時代を
陰々滅々としつこくネガティブにえんえんと描写して
朝から観る側を凹ませないかなあ
(だったらいやだなー)。
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