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2018年11月 8日 (木)

『君は薔薇より美しい』

TVの歌番組から流れてくる
布施明さんの熱唱に、思わず吸い寄せられました(笑)。

芸能にはうといのですが、
ネットで検索かけると、この​名曲​にまつわるエピソードやロマンス
をくわしく解説してくださっているサイトが見つかりました。

ここ​と​こちら​。

いやー、ネットはべんり。

1979年春のカネボウキャンペーンソング、
作曲ミッキー吉野、
演奏はゴダイゴ、
イメージキャラクターはオリビア・ハッセー。

いま考えるとあたまがくらくらしそうなほどのゴージャスな人選、
なんと贅沢なプロジェクトでしょうか

およそ日本的でないヨーロピアンポップスふう無国籍サウンドの
うつくしい旋律に、
カンツォーネやシャンソンにも比肩する布施明の歌唱力。

対する資生堂はCMに
カトリオーナ・マッコール、
当時イギリスで映画化されて話題になった『ベルサイユのばら』
主演のレディーオスカルを起用、

この両陣営の好対照はとてもインパクトがあったようです。

(『君は薔薇より美しい』とは、もしや『ベルばら』とかけあわせたしゃれ?)

作家の堀寿子さんは
『女性のしあわせ120章』(立風書房刊・のち角川文庫)中に
その印象をかきとめておられます。

・・・滞在中に、テレビはよく見ました。
おかげで、化粧品のキャンペーンのため、日本を訪れたイギリスのふたりの女優を
比較することができました。一日に何回となくCMに現れてくるのですから。

ひとりはフランス革命の歴史劇で登場した新人で、顔も姿もととのっていて美しく、
見るからに健康美に輝いています。

もうひとりは、ジュリエットという大役で一躍スターになったものの、最近出演した映画では、
あまり個性を必要としない役のせいか、淡い印象しか与えられませんでした。
しかし菜食主義だという彼女は、ほっそりとして目がきわだって美しく、前者のような鮮明
な美しさというより、陰影のある魅力を漂わせていました。

1_3 この翌年、オリビアは角川映画『復活の日』に出演するなど
当時日本での仕事が多く、
「薔薇より美しい」彼女の全盛期を堪能した日本のファンは幸運でしたね

時代は廻る、一瞬の鮮烈な記憶をのこして。
されど名曲は永遠に。


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