『ヨセフはコートをもっていた』つづき。
『おじいちゃんのコート』。
やはり、ユダヤの民謡をもとにしたお話ですが、
ヨーロッパから身ひとつで移民してきた若者が、
やがて洋服職人になり、
恋愛して結婚して娘が生まれ、
お店をかまえて
成長した娘は結婚、
生まれた孫娘もすくすく成長して
結婚して母になり・・・
と、20世紀からのアメリカ現代史を生きる家族の物語になっています。
ニューヨークに到着した若き日のおじいちゃん。
チャップリンの初期短編映画の佳作『移民』を地でいくようです。
仕立て屋の修行をして
うつくしい娘さんと恋におち、
おじいちゃんは自分の結婚式に着るコートを手づくりして・・・

毎日愛用しているうち、すりきれてぼろぼろになり、
そこでおじいちゃんはコートのやぶれていないところをつかって
すてきなうわぎにリメイク、
毎日愛用していると、いつのまにかぼろぼろになり、
おじいちゃんはうわぎのやぶれていないところをつかって
かっこいいベストをつくり、
いつもどこでも愛用していると、やがてぼろぼろになったので
おじいちゃんはベストのいたんでないところをつかって
しゃれたネクタイをしあげ、
いつでもどこでも愛用しているうち、
成長した娘さんは結婚して孫娘がうまれ、
孫娘はすくすく成長して卒業して結婚して、
ひ孫ちゃんがうまれ、
それだけの歳月のうちに
ネクタイはぼろぼろになりました。
そこでおじいちゃんは、ネクタイのやぶれていないところから
ひ孫ちゃんのおもちゃ
のねずみのぬいぐるみをつくってくれました。
ひ孫ちゃんがよろこんで
いつもねずみのおもちゃであそんでいるうち
おもちゃはすりきれてよれよれになり、
よろこんだおかあさんねずみが
おもちゃの残骸のぼろをひきずっていって
ねずみの巣をつくり、
とうとう、なにもなくなりました。
のこったのは
孫娘さんがひ孫くんに語り聞かせる、
おじいちゃんのコートのおはなし。
ミシンおたく(爆)としてどうしても気になるのが、
おじいちゃんのミシンの変遷。

若き日のおじいちゃんは
クラシックな足踏みミシンをカタカタ、
コートがうわぎになり、うわぎがベストになるころ
(10数年経過?)
![]()
ミシンはフットコントローラーつき電動ミシンになり、
ベストがネクタイになるころ
(さらに数年後?)

モーター付き工業ミシンになりました。
(ジューキだったりしたら、ちょっとうれしい(^^))
丹念な考証ですね(^-^)。
原著の出版が2014年、
邦訳は2015年と新しいので、
孫娘さんやひ孫くんは
すでにれっきとしたアメリカ人、
若き日のおじいちゃんが移民として渡米してきたことは
遥か昔の歴史のひとこまなのでしょうか。 
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