少女と花とメルヘン。
図書館で借りてきました。
手芸作家・尾上雅野先生の『絵画刺繍』(1979年婦人画報社刊)。
オリジナルな美しい刺繍画で構成された、画集。
油彩画なら絵筆のタッチ
になるところが、色糸のステッチ。
印象派の絵画を連想します。
(ゴッホの『ひまわり』とか、
泰西名画を図案で完成する市販の刺しゅうキット
もありますが、とうてい私にはつくれません😅。)
ステッチで表現された野の光のなかから
乙女たちの姿が浮かび上がってきます。
美しい色彩が氾濫するステッチ。
一見
無造作に刺されているようにみえますが
細かく計算されつくした
プロの手技ですね。
そして
少女と花、それにメルヘンの世界こそ
尾上雅野先生の真骨頂。
シンデレラとおやゆびひめ。
『幼き日の夢』。
本書の中で
私がいちばんすきな作品です。
尾上雅野先生の作品は
日だまりで夢みているように
愛らしくて優しく、
どこか郷愁をさそうなつかしさがありますね。
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