うたかたの夢。
稀少な作品観ました。
『妖獣大戦』(爆)。
動画あげてくださったかた、ありがとうございます。
ネット配信もされないだろうし
こんな機会でもなければ永遠にみれないだろうとあきらめてました。
・・・と
もったいつけておいて
なんですが、他のかたに観るのをオススメはできません(悲)。
「時間のむだで損した😭」とがっかりされそうで。
allcinemaの解説にすべて言い尽くされてる感じですが
あの羽仁未央さんが監督した唯一の商業作品
(未公開、これじゃー劇場公開できひんやろうな)
という好奇心で観てしまいました。
香港日本合作映画とのこと、
たしかにスタッフはすごい、
キャスティングも
若き日の赤井英和と
当時『孔雀王』のアシュラ
で一世風靡した美少女グロリア・イップ、
音楽は菊池俊輔
ほか
そうそうたるメンバー。
で、
これだけつまらなくなる!?!?!?😱😱😱
たまに
あまりにも駄作なのでかえって感動する(ごめん)
こともあるけど、
とうていそんな代物ではございません。
なんというか・・・すごい。
ブロガーさんたちにも、解説しつくされてる感じですが。
妖獣大戦
妖獣大戦
妖獣大戦
妖獣大戦
なぞの美少女と老人と黒猫
はエイリアンで、元の世界にもどるツールとして必要な『八角器』なるアイテム
を莫大な額で購入したギャラリーから盗み出そうとして
敵エイリアン(アメーバぷらすゾンビ?のような気持ち悪さ)
に追われ、大惨事のはてに闘争がはじまる、
ギャラリーでぐうぜん少女と猫を見かけた赤井英和は
なぜか巻き込まれ・・・
わけがわからないなりに、
プロデュースが冴えていればもっと面白くなったでしょうに。
支離滅裂で脈略なくても、
アップテンポでめりはりが利いて
映像やキャラクターが良くて
魅力的な映画ってたくさんあるもんね。
展開がだらだらして
カメラワークも良いとはいえず
せっかくのグロリア・イップの美しさも生かせていない、
無料でみせてもらってるからいいけど
これはレンタルでも「金返せ」レベル😅。
と、えらくあしざまにいってるようですが
案外
監督した羽仁未央さん自身は
「してやったり」なのかもしれません。
と、彼女のインタビューを拝見して思いました。
人材と経費の壮大なむだづかい。
それができたバブル期のニッポンと
映画量産都市・香港は
元気だった。というべきでしょうか。
ほめすぎかもしれませんが
惜しくも若くして世を去った羽仁未央さんの、
「夢の残骸」とでもいえばしっくりくるのかも。
ラストシーンの赤井英和の腑抜けた笑い、
何もかもがわけのわからない夢をみていた。
ですまされそうな気もします。
・・・ところで
冒頭とラストにでてくるワンレン(この言い方も、古い?)
の女性、
(羽仁未央さんに似てるなあ🙄、ご本人かなあ)
と思いましたが
クレジットされているのをみるとプロの女優さんのようですね。
失礼いたしました<(_ _)>。
こちらのブログで、
香港返還まぢかとなった1995年の
羽仁未央さんの貴重な肉声貼ってくださっています。
私どもの世代(1960年代後半生まれ)には
同時代人としてなつかしい、羽仁未央さん。
10歳ごろには、映画や番組の撮影するお父さまと
アフリカにいってらっしゃって、
うっすら覚えています。
小学館の学習雑誌にもひんぱんに掲載されていたので・・・
いま考えると、
「学校にいかない」ことで脚光あびた女の子が
(現在なら背景はともかく『子供の不登校』はめずらしくないでしょうが、
半世紀近く前はとてもセンセーショナルだった)
『小学〇年生』に毎号載るというのも、なんだか不思議。
当時はなんとなく
(彼女はおとなになったら『野生のエルザ』原作者の
アダムソン女史みたいになるのかな)
と思っていましたが、
10代では日本で雑誌にエッセイ書いたり著書出版したり、
ときどきTVにも出ていたようですが
成人した彼女は香港に住んでいる
となにかの記事で読み、
その後は消息聞く機会もありませんでしたが
2014年の訃報 に
(まだお若いのになあ)
と心いたみました。
アクティブで、デラシネで、コスモポリタン
な雰囲気の香港に惹かれたのでしょうか。
いまは時代の激動にほんろうされている香港、
幼少期からメディアに注目されつづけた
有名人だった羽仁未央さんの活躍も、
まるでなかったかのように時代にうもれてゆく、
残るのは夢のごとく淡い記憶の断片ばかり。
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