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2022年8月

2022年8月27日 (土)

戦時下のユーモア・ほか。

主婦之友1941年12月号より、

近藤日出造​画伯の『家庭時局漫画』。
2022194211
近衛文麿さんは長身で
東條閣下は小柄
でいらしたのですか
(あまりそういうこと考えたことがなかった)。

第二次大戦の
戦前戦中の日本は、旧社会主義諸国なみに
暗黒の独裁国家であったかのように
戦後教育で思い込まされているのですが、

このコマみるかぎり、
おおらかな風刺?
が許される空気はあったようですね。

2022194212
大学、専門学校の卒業期三月繰上げ。

・・・この1年余りのち、
学徒動員令
で数多の大学生が犠牲となりました。
資源乏しいわが国で、
今も昔も最大の財産は『人材』。
未来を担う若き『人材』は国が率先してたいせつに育成すべきであり、
再び負の歴史(もちろん当時はやむをえなかったにせよ)
をくりかえす過ちは冒しませんようにと祈ります。

向かって左のコマ、
じつは私、意味がよくわかりません
(あたまわるくて😅😅・・・)。

戦地で慰問袋が届いた兵隊さん?
当時の慰問袋には、励ましのお手紙はもちろん
手編みの手袋や靴下やてづくりの人形から
小学生が読み終わった『少年倶楽部』まで、
いろんなものが入っていて、しかもそれが喜ばれたそうです。

慰問袋のおみやげはナス型の風船?

ボーナスはぜんぶ国債(愛国国債?)を買い、

ボーナスに「ナス🍆」を掛け合わせて

「戦地の兵隊さんにも『ボーナス景気』を味わってほしい」

との願いをこめた?
(国産のフーセンガムはまだ無かったのでしょうね)


余談ながら
戦中に政府が国民に購入奨励した
愛国国債は敗戦で紙くずと化し😢、

戦中でも目端の利く人は
戦後を見越してひそかに土地や純金を買っていた、

残念ですが
現代でも、政府や大マスコミのあまりに熱心な
キャンペーンは、話半分ほどに聞いておくほうがよいかも😅😅。

 

202219421 こちらは同誌上の洋裁コーナー。


80年経った現代でも通用しそうな
簡素で機能的なデザインは、さすが​杉野芳子​先生。

和服のセル
つまり、ウールの着物や
メンズスーツを
婦人服にリメイク・・・
はやがてくる戦後の欠乏時代に、なくてはならない技術だったことでしょう。

時代のどんな状況下でも、
工夫たやさず
できるかぎり明るく前向きに生きてゆく。

現在もかわりませんね。


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2022年8月23日 (火)

時代はくりかえす。

194112_20220829115901 少年倶楽部1941年12月号より、

第二次大戦中の日本では

『献納』と称して各家庭からの金属の供出がひんぱんに行われたようです。

20221194212 こちらは主婦之友1941年12月号
『ハナ子さん』シリーズ。

20222194212 20223194212  町内会で、鉄の回収に余念ないハナ子さんとお父さん。
時代をものがたる、貴重な資料。

『先祖伝来の刀、兵隊さんにあげてください』


『これがみんな軍艦や戦車になるんだぞッ』

『これ茶釜や、お国のために大砲の弾にバケとくれな』

『さらばじゃさらばじゃ』
『まるで文福茶釜だね』

『二宮金次郎さんも本望でしょう』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ユーモラスに表現されていますが
(実際にこんな感じだったのかな?)

軍事物資の資源が枯渇して
一般家庭の鍋釜フライパン、おもちゃに置物やミシン
まで供出させられること自体、
勝ち目の無い無謀な戦争に呑み込まれている証明
になってしまっていますが(泣)、
当時のみなさんの真摯なおこない
を誰が批判できましょうか。

あるいはうすうす(この戦争は危うい、日本は負ける)
と気づいていたかたも決して少なくなかったのでしょうが

渦中にあると大勢に物申せなくなる
(自身や家族に身の危険がおよぶ)
のが、時流のおそろしさ。

 

この対米戦争からさかのぼること約80年

幕末の日本では、

京都の治安維持の名目で佐幕のため
『浪士組』(『新選組』の前身)
が結成されました。

映画にドラマに、小説やコミックに
いまも人気衰えぬ新選組、
私も御多分に洩れず(笑)『新選組』ファンですが

幕命による都の守備警護にあたる者
百姓や町人、無頼の徒にいたるまで

身分如何をとわず
士分にとりたてる
・・・発想からして

幕府がもうどうしようもない事態となっていることの
告白ともとれますが、


にもかかわらず
『武士』として命を散らした方々
は後世の読者をも感動にさそいます。

 

そして。

遠い昔のエピソード

で終わるものではなく。

現在もまた

同様なこと(規模の大小や深刻さをとわず)

は多々くりかえされている

危機の渦中にあること

を、自覚せねばなりませんね。

 


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2022年8月19日 (金)

森英恵さん

20222_20220821091201 20221_20220821091201 世界に誇る日本人のおひとりでした。

顧客もそうそうたるセレブリティー、
パリのオートクチュール組合で初めての日本人。

森英恵、その美しき仕事を振り返る。

ファッションデザイナー森英恵さん 写真特集


アイコンは『蝶』と『ウルトラ・バイオレット』はじめ
オリエンタルテイストの色彩とかたち。

世界的に活躍する
トップキャリアリストでありつつ
美しく上品でたおやかで
まさしく『大和撫子』。

いまは、先立たれたご主人の森賢さんや
親友の松本弘子さん、
同業の三宅一生さんや高田賢三さんと
天界で再会をよろこんでおられるでしょうか。

創業者、経営サイドとして
常人にはかりしれない艱難辛苦も
多々あったであろうと察しますが、


今春に旅立たれた
藤子不二雄A先生と同じく

一身を天職にささげて偉大な業績成し遂げた
幸せな生涯だったことを祈ります。

森さんの著書のなかに

「美しいファッションを楽しめるのは、
『平和』であってこそ」


との主張があり、しみじみうなずかされました。

どうか安らかに。

 

【時代の証言者】服と共に70年 森英恵

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2022年8月11日 (木)

三宅一生の『木綿』。

和布を中心に
『和』の伝統、『和』のこころ
を新感覚でファッションに昇華した印象のつよい
三宅一生さん、


その特集記事が、わが家にある古雑誌に載っていました。
1977年・中央公論社刊『暮しの設計』115号『​木綿、もめん、コットン​』より。

20221_20220812121701 三宅一生さんと
日本の『木綿』はばつぐんの相性、
古い伝統が最新鋭のファッションに。

20222_20220812121701 楊柳クレープの涼しげなドレス。

20223_20220812121701 しじら織の直線裁ちエプロンドレス。

20227_20220812121701 どこか和紙を思わせる材質。

20229_20220812121701 一生さん定番ともいえる『刺し子』、
ヨーロッパでも日本ふうキルティングウェアはヒットしたのだとか。

20225_20220812121701 素朴で、じょうぶで、つよい材質なのに
一生さんの手にかかると
とてもお洒落。

カジュアルでありつつエレガント。

202211_20220812121701 右のモデルさんは、もしや
素顔の山口小夜子さん??

若き日の一生さんのお仕事の
ごくごく一部なのですが、
やはり魅了されます💗。

有名な『​プリーツ・プリーズ​』(のマテリアルは、ポリエステル100%)
が登場するのは90年代から。

とても買えませんが(残念
というより当然?)😅、
すてきな服のデザインはたくさん拝見してみたいです😍。


時と国境、超えたデザイン 着心地良く、楽しい服生み出す

 



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2022年8月10日 (水)

三宅一生さん

先週から、ふしぎなほど
時代を彩ったみなさまの訃報がつづきました。

オリビア・ニュートン・ジョン、
市田ひろみさん、
ヴァイオリニスト佐藤陽子さん、
声優の小林清志さん、大竹宏さん。


子供のころから、TV等で見るともなく(笑)
なんとなくいつもご活躍の報道にふれていた
著名人の旅立ちはさみしいですね。

・・・そして、あらためて自分自身としをとったことを痛感させられます。

三宅一生​さん、

世界に誇る日本のデザイナーがまたおひとり、
​​​​​​​​永遠に旅立たれました。

ヤフコメより

20年ほど前に私の母がイッセイミヤケのプリーツプリーズのスカーフを買いました。
限定色の桜色とベージュ色で軽くて、シワにならずとても便利です。
晴れの日の場面に今でも使います。
80年代に一世を風靡して、今でもお元気に活躍されているデザイナーがコシノ三姉妹くらいになるのかな。
なんだか淋しいですね。



​​イッセイミヤケ=スティーブ・ジョブスってくらい イメージが強い。
いいものを作る人間はいいものを着るんだな。
​​



祖母が大好きで、イッセイミヤケのお洋服をよく着てました。
素敵なお洋服を沢山ありがとうございました。 どうか安らかに。



​​プリーツとウィリアムフォーサイスのコレクション、
過去最高のコレクションだったと思っています。感動!
​​




​​一世を風靡した著名人が高齢で亡くなっている。
寂しいことだが あとに継ぐ若者がいないことに気づく。
​​



30年前に買った pleats pleats 今も現役です すばらしい天才が いなくなってしまった 淋しい…


​​私も何着か購入してましたが、もう40年近く着用してます。
少し値は張りますが大事に扱えば良く、今でもたまに着用させて頂いています。
その時々の思い出があります。ご冥福をお祈りします。
​​



カッコいい服をバッグをありがとうございました。 大事にします。


ショックです。 悲しい、ただただ悲しい。
芸術家としての一生さんには、常に尊敬の念と憧れを抱いておりました。
衷心より、ご冥福をお祈り致します。​



日本のファッションディザィナーの草分けでパリで和服を着て頑張っていた話を
60年前に森英恵さんから聴いたことをおもい出しました。
日本一のファッションディザィナーでした。
お疲れ様でした。ありがとうございました。安らかにおやすみください。



​​成人式にスーツ一式脚元まで揃えていただきました。
とても高価でオンリーワンを感じさせていただきました。
イッセイミヤケに魅せられ何度も通う様になりました。
美意識を学ばせていただきました。励みをいただきました。ご冥福をお祈りします。
​​



日本文化を愛しファッションをアートにまでも到達させたデザイナーはこの方だけです。
日本が誇れる素晴らしいアーティストです。



​​ファッションデザイナーの枠を超えて、 日本人としての誇りを与えてくれる存在でした。​​



才能に溢れた天才。 日本の損失。




サントリーのCM。​​​​​​​​

三宅一生さんの存在感はもちろん

この当時(1980年代?)の

サントリー広告部は

ほんとうにいいお仕事なさってたのですね。
なつかしいなあ。

ご冥福お祈りします。


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2022年8月 8日 (月)

がんばらなくっちゃ。

ひさびさに心明るくなるニュースです(もっと聞きたい😄😄)。

82歳でミシンに初挑戦した、ほぼ寝たきりのおじいさん→「がま口バッグ」に注文殺到
「あめりかんどりーむみたいや!」と生きがいに


オリジナルブランド名、『G3ソーイング』?
齢80を越えて初挑戦のミシンで、こんな素敵なバッグをつくられるとは・・・ただ驚嘆。

G3さんは、もと電気工事士とのことで、

本来ものづくりがお好きで
才能がおありなのですね😊😊。

そしてそれをバックアップされる
奥様や娘さん、お孫さん。家族っていいなあ😍😍。

好きこそものの上手なれ。
手を動かしてかたちにすることで脳がきたえられ、
認知症や寝たきり予防にもなりそう、
人はいくつになっても、やるべき使命があることで
生きる希望になり若返る。

G3さんの精進を拝見すると、
ふだんタラタラしている自分(苦笑)を恥じ、
生き方を正される心地になります。

20221_20220811222401 及ばずながら、がんばらなくては。
でも、なかなかすすまないミシンがけ(苦笑)。

G3さま、奥様とも
どうかいつまでもお元気で、ご家族仲よく
製作に励んでくださいますように。

素敵なエピソードを、ありがとうございます😊😊。




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2022年8月 7日 (日)

夏の、怖いこと。

暑い暑い時期、
怪談、怖い話で涼しくなる
というのはいつから始まったのか、

8月15日はお盆で
なくなった人の魂がかえってくるのにあわせて
夏のお化け・ゆうれい譚がさかんなのかな
と思ったりしますが・・・

それでなくとも怖いのは、暑さ🥵🥵🥵。

近年は、およそ半世紀前とは『暑さ』の質が異なっているようです。

よく聞くのは

1988年の人気特撮ドラマの『仮面ライダーRX』、

敵の先鋒クライシス帝国が地球温暖化で人類抹殺をはかるのですが

その適用温度が東京で38℃、

21世紀現在
もうすでに達成されているという・・・ぶるぶるがたがた😱😱😱。

『仮面ライダー』が現実に?

猛暑日増加。冷房は生命維持装置。

京阪住みの住民にとって
夏の酷暑は年中行事ともいえますが・・・

どうかどなたもご無理せず、
適切に冷房使用して、
水分・塩分補給に注意して
サマーシーズンをお元気でおすごしいただきたい
と願います。

最近気になったこと、
晩の天気予報で
翌日の予想最高気温、

札幌31℃

那覇33℃

とおっしゃっていて、

(日本の最南端と北部でほぼ気温差が無いとは・・・)
これもかなり怖かったです😅😅。



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2022年8月 3日 (水)

ヤモリ。

熱帯夜、布団にあおむけになって
天井が目にはいると・・・

なにやら黒いかげがチラリ・・・


はねおきて
懐中電灯で照らすと・・・
天井のみぞに

20222_20220804083201 小さなヤモリ
(苦手なかたごめんなさい!)。

20221_20220804083201 ムカデとかでなくてほっとしました😅。
じっと不動なので
みぞにはまって出られないのかな
と気になりましたが・・・
そのまま就寝。


気がつくと
いつのまにかいなくなっていました。

次は、金運に良いとされる白い​ヤモリ

に会えるといいな。



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