名作の数だけ偽作あり。
というかどうかは、存じませんが😃😄。
好きな作品だとスピンオフから改変されたドラマ、
果ては二次創作(パロディ?)
まで、種々拝見したくなります。これって、『おたく』の習性かなあ😃😄。
昔は版権や著作権に現代ほどうるさくなかったせいか、
有名な作品にはいろんなヴァージョン存在する可能性があるとか。
そもそもシェイクスピアにしてからが
『ロミオとジュリエット』の原典はヴェローナの伝説、
『ハムレット』は北欧の英雄伝説『アムレート』
に由来するといいます。
『アムレート』の相似は継父殺害のみで、
シェイクスピアの『ハムレット』よりはるかに荒々しく殺伐とした内容のようです。
近世近代までの演劇は、お客の意向を組んで
同じ演目を日替わりに
悲劇と喜劇で上演することもざらにあったとか、
現代まで悲劇として名高い作品のハッピーエンド版も
たくさんあったのでしょうか。
観てみたい😍😊・・・。
定番の『悲劇』をハッピーエンドにするのはかなり難しそうですが、
へたすると『おふざけでないよ😣😶』とあきれるほど
白々しくなってしまうおそれもあり、
感嘆するような『じょうずなおふざけ』ならば、ぜひ拝見したいです
が、そこはやはり、『三銃士』のデュマや井上ひさし
ほどの天才劇作家でなければ望めないかも。
・・・そのデュマの戯曲『ハムレット』を下敷きにしたのが
トマのオペラ『ハムレット(フランス語読みなので『アムレ』)』なのだそうです。
こことこちらで解説してくださっていますが、
あらすじ読むかぎり、よくできてるなあと感心。
ただしこれがハッピーエンドとは、うなずけません😅。
ハムレットが死すことなく王に即位するという結末
のみで、ハッピーエンドに分類されて作品の評価も低くなった・・・
のだとしたら、とても残念です。
『オペラは手ごわい』で著者の岸純信さんは
『トマの大胆』のコンテンツを、こう締めくくっておられます。
・・・父の敵を斃したとはいえ、不義の母は修道院に向かい、恋人オフェリは狂い死に、
その兄ラエルトの憎しみを受けるアムレットには、もはや平安の時は訪れない。
心の拠り所をすべて失った彼は、真の孤独を抱えつつこの先の人生を全うしなければならない
のである。人々の歓呼の声が盛大であればあるほど、王子の虚しさもいっそう鮮やかになる。
それはまさに、オペラだからこそ描ける真実味。原作を超えるその無常観は、いまも
色褪せてはいない。
ここまでドラマティックではないにせよ、
私たちが普遍的に「生きる」こと自体に、どこか通じるものがある
と思うのです。
傷つけたり自分も傷ついたり、
好意もっている人をなぜか苦しめて悲しい別離になったり、
つまらない誤解から他者の理不尽な憎しみを受けたり、
愛する誰かに先立たれたり・・・
それでも、気に入らない相手だからといって簡単に命奪うわけにもいかないし、
自ら命をたつわけにもいかず、
生命果つるまで悲喜こもごも、運も不運も抱えながら生き続けねばならない。
劇のエンディングのように華々しく死すことはできない
けれども、真摯に生きるなかにこそ、ささやかでもよろこびや希望の灯を見出すときもある。
トマ版に準拠した
『ハムレット』、
『ロミオとジュリエット』や『1789バスティーユ』
でヒットつづけるフレンチロックミュージカルで
ぜひ製作してほしい、
翻案してわが国でも上演してほしい
と願います。
かなり本気です😊。
ところで、
まるっと(笑)、ほんとに文字通り『ハッピーエンドのハムレット』も
存在するそうで、
検索したかぎりでは2014年と2021年に上演されているようです。
画像の文字が小さくて見えづらいのですが
どちらも脚本・演出・振付『中山眞弓』さん
とおっしゃる同名のかたなので、同じ作品(キャストはちがうのでしょうが)
の可能性高いかなと。
記事拝見すると、楽しい内容のミュージカルでコメディーなのかなと、想像します😊。
こちらもぜひ観てみたい・・・
トシをとって人生につかれる(笑)と、笑って幸せになれるストーリー
がいっそう恋しくなりますね🥰🥰。
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